13
……………
「面白い展開になってきました!両者残り1体ずつです!値切るか値切られるか!果たして結末はいかに!」
「お前も若干実況上手くなってんじゃねーよ!」
〜12ターン目〜
「ここからが本当の勝負です、ジムさん。
残りの数では同じですが、洗濯カードを含め2体生け贄を捧げている点を踏まえて計算すると、こちらの方が優勢です」
「あとは相手が何を出してくるかによるな。よし、やるぞ!洗濯カードを生け贄にジョンさんを召還!」
ジム手持ちカード
・死者蘇生
・死者蘇生
・死者蘇生
【生け贄2匹目(洗濯)】
ジョン(レベル2)
体力●●●●●
「相手は中級だけど、レベルアップしてるから強さは上級並みっすよ?どうします、センパイ?」
「問題ない」
彼がフィールドに出したカードは…
バレルサイド
バレル
体力●●●●●
「わっ…最後は自分ってわけか。やたら強いカードばっか持ってるな」
「………。」
「それじゃ、ラストバトル!レディ…ゴー☆」
ジムが引いたカード
盾
プチトマト
「とりあえず体力が有り余ってる今は攻撃あるのみだ!ジョンさん、いけ!」
ジムサイド
ジョン(レベル2)
体力●●●●●
バレルサイド
バレル
体力●●○○○
ダメージ+3
「回復して攻撃だ」
バレルサイド
バレル
体力●●●●○
+トマト
ジムサイド
ジョン(レベル2)
体力●●○○○
ダメージ+3
〜13ターン目〜
「こっちも回復して攻撃だ!」
ジム手持ちカード
・死者蘇生
・死者蘇生
・死者蘇生
・盾
ジムサイド
ジョン
体力●●●○○
+プチトマト
バレルサイド
バレル
体力●○○○○
ダメージ+3
「これを使う。連続だ」
バレルサイド
バレル
体力●○○○○
+ローラースケート
「おっと!そうはさせないぞ!」
ジムサイド
ジョン
体力●●●○○
+盾
バレル の こうげき は むこう に おわった!
「…チッ」
〜14ターン目〜
ジムが引いたカード
プロテイン
トマト
ジム手持ちカード
・死者蘇生
・死者蘇生
・死者蘇生
・プロテイン
・トマト
「ここで決めるぞ!プロテインを使った上で攻撃だ!」
ジムサイド
ジョン
体力●●●○○
+プロテイン
「甘い」
バレルサイド
バレル
体力●○○○○
+特殊能力作動
ジョン は ひるんで うごけなかった!
―――――――――――――――――
※バレル
鋭い目つきで相手のカードを1ターン動けなくする。
―――――――――――――――――
「あぁっ…畜生。それがあったな…」
「攻撃だ」
「ストップ!じゃこっちもだ!」
ジムサイド
ジョン
体力●●●●●
+特殊能力作動
――――――――――――――――
※ジョン
眠って体力を回復出来る。
――――――――――――――――
「なかなか見応えある勝負だねぇ、ミヤ君」
「あぁ。2人共このカードゲームを完全に熟知している。なかなかの腕前だ」
〜15ターン目〜
「ふぅ…結構神経使うな、これ」
「大健闘ですよ、ジムさん!この試合、僕の計算だと約5割5分の確率で勝利する事が出来ます!」
「しかし、このままじゃ間が持たない。次の1枚で決まるカードが来てくれれば…!
頼む、来てくれ…!」
ジムが引いたカード
死者蘇生
ガチャン…!
「ちょっ…何をそんなグッタリ倒れ込んでいるんですか!」
「だって…!
さっきから突っ込むの面倒でスルーしてたけどさ!
俺のカード死者蘇生多すぎじゃね!?
ついに5枚中4枚がこれだよ!
この試合、俺の計算だと8割5分の確率で死者を蘇生する事が出来ます!」
そこでピクッと止まったジム。
頭の中で何か案が浮かんだのか…
「あのさ、雨宮君。この死者蘇生って死んでしまったキャラとこのカードが交換が出来るって事だよね?」
「…はい。そうですが…」
「なら話が早い!」
ドンッ!!
フィールドに出された4枚の死者蘇生カード。
美空は「なにこれ?」と覗き込むように、バレルは無言で視線だけを下にやる。
「これは死者蘇生のカードだ!!
これを使って、強かった雨宮君!中級の日晴君!あとは生け贄用としてロビンとボビーを蘇生する!」
「………ッ…」
「………マジで!?」
「それは出来ません」
「…………はい?」
「カードの説明書きをきちんと読んでください」
・死者蘇生
1枚につき1体の死者を蘇らせる事が可能。
※しかし、生け贄として捧げたカード限定。
ジム手持ちカード
・ボビー(蘇生)
・ボビー(蘇生)
・ナイジェルの靴下(蘇生)
・洗濯(蘇生)
・トマト
【バトルフィールド】
ジョン
体力●●●●●
「…………。」
「なんでだぁぁぁぁぁぁッ!!」
「グッ…!」
ジムは思わず雨宮の胸ぐらを掴んだ。
「なんで蘇生出来るのが生け贄に捧げた奴だけなんだ!?
生け贄に捧げるのって弱い奴ばっかじゃん!!
こんなにも復活を望んでない黄泉がえりは初めてだよ!」
「いいじゃないですかっ…。ほら、見てください。ついに靴下と洗濯が長い道のりを乗り越え、ようやく巡り会う事が出来ました。感動です」
「そんなどーでもいいシーンを読者が待ってたと思ってんのか、お前は!」
「終わりだ」
「「……ッ!?」」
あのバレルがほんの少しだけ口の端を吊り上げて笑った。
彼が左手で投げた手元の5枚のカードは…
全て見た事のある同じカード。
これはっ…

「…ッ!?そんな馬鹿な!」
「えっ?これは…?」
これはフリマでも全く売れなかった俺のカード。
俺も写ってないし説明もなかったから、自分ですら存在を忘れていた。
大したカードではないと思っていたのに。
「ジムさん!きちんと説明書きを読んでください!」
※自無
敵の存在すら無効にする最強のカード。
一枚につき、敵の一体を瞬殺する事が出来る。
「……あれあれあれ?」
「…………。」
「ピ―――――ッ!試合終了ぉ!」
ビッキーの笛のような甲高い声で、白熱のブロマイドカードバトルが終了した。
「きゃぁっ!バレル君格好良い!感動する逆転劇だったね!凄い凄い!」
「スッゲェ!センパイ、マジ神!どこまでも付いて行きますよ!」
試合はバレルの圧倒的な強さにより、ジムのコールド負け。
男は何事もなかったかのように小財布を取り出し、中から5千円札を引き抜いてカードの山の上に置いた。
そして約束通りと言わんばかりにアクセサリーを手に取り、背を向けて歩き出す。
「あっ!待って、バレル君!今からどこかで一緒にお茶しない!?」
「いいね!ビッキーちゃんとセンパイと僕、3人でケーキでも食いに行きましょ!」
「「…………。」」
「…こほんっ。
それでは僕もこの辺りで失礼します。
…あぁ。僕達のカードとジムさん達のカード…混ざってどちらの物かわからなくなってしまったので、全て頂いていきますね。
代金はこちらに置いておきます。
…では。」
「…………………。」
通りすがりの女A「ねぇ。ここの店見て!壊れてるトンカチとビキニしか置いてないよ!?」
通りすがりの女B「うわ、キショッ!変態の店じゃん!あっち行こ!」
「…………………。」
fin
- 421 -
*PREV NEXT#
ページ: