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……………
「ねぇ、ビッキーちゃんはどうして自動車の免許は取らないの?」
ペンをクルクル片手で器用に回しながら、隣に座っている美空に問いかけられた。
「え?だって移動だけならバイクで十分じゃん!車に乗る時は他の誰かがやってくれるから、私が運転する機会もないし」
「ふーん…じゃぁ僕が免許取ったら一緒にドライブに行こう!可愛くお願いしてくれれば、どこにでも連れて行ってあげる!」
「本当!?行こう行こう!」
バシッ!
「イッテ!」
ライトグリーンの頭を突然後ろから丸めた教材で叩かれ、軽快な音が室内に響く。
「口より先に手を動かせ」
ジムから叱られ「やってるじゃ〜ん」と反発する美空。
午前中の現在は座学の時間だ。
本日は学校の教官ではなくウィンディランの6人が講師。
早速教科書を開くが、中身は普段の学校で学ぶ数式や生物の名前ではなく、標識や交通ルールの○×問題。
それぞれが机と向き合い、それを解き続けていた。
…だが。
「あーもう飽きたっすー!」
真っ先に教科書を放り投げたのは勉強嫌いで有名な脳筋日晴君。
彼はいつも座学になるとこの調子らしく、雨宮は大きくため息をついて注意をする。
「響介、真面目にやれ」
「だって同じような問題ばっかで訳わかんないっすもん!
いいじゃないっすか、標識なんて全部
だけで!」
ナイジェル「それじゃ何に注意かわからねーだろ」
雪之原「じゃぁ、こうすればぁ?」

ジム「いやそんな標識、読んでる間に事故るから」
予想通り。
クラウディと雨宮以外はすっかり勉強に飽きてしまい、美空も注意されたにもかかわらず結局ビッキーとお喋りをしている。
まぁ、読書感想文であのレベルだったんだ。
仕方がないと言えば仕方がない。
サラ「やっぱり教科書をひたすら読ませるのは無理があるんじゃないの?」
リッキー「そうですね。これだと我々から見ても退屈でやる気が出ないですし」
ボビー「それなら、豪華商品付きのクイズ大会形式にしたらどうだい?」
「「え?」」とバイク組の全員が振り返る。
その提案にジムはすぐさま手をポンと叩いた。
「そっか、ソレだ!確かに優勝商品があると、盛り上がるしやる気も出るな!
ボビーのくせに良いアイデア出すじゃん!」
サラ「で?商品は何にするの?」
「そうだね…。僕のブリーフから生えてきたキノコなんてどうだろう?
甘みの中にも苦味と独特の生臭ささがあり、とっても美味しいよ♪」
リッキー「俺が五千円出します。準備をしましょう」
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