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……………
それから、彼の記憶は一生戻る事はなかった。
彼にとっては初めてだけど、私にとっては2度目の貴方との恋。
記憶さえ戻らなかったけど
約束通り、貴方は私とその翌年婚約、そして結婚式を挙げてくれた。
最初に結婚を報告した時は、下の階の連中がやたら驚いていたけど、すぐに受け入れてくれてお祝いの準備等も。
そのおかげで教会で挙げる式も素敵だったけど、その何倍もウィンディラン本部で行った二次会の方が楽しかった。
仲間達にも見守られ、そしてリッキーも…笑顔で祝福してくれた。
「サラ、おめでとうございます。幸せになってください」
泣きそうになりながらも、必死に笑って
手作りのカスタードプリンを渡してくれた。
ありがとう。
私は…一生忘れたりなんかしない。
あの絶望した日も、朝まで慰めてくれた夜も、想いを打ち明けられた瞬間も
また…元の場所に戻れた腕の中も。
私は一生忘れたりなんかしない。
誰にも代えられない
ふたりの愛しい人。
fin
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