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「出来ました。どうですか?」
「どれどれ…。うん!合ってる!」
「本当ですか?よかったぁ」
彼はクラウディ・メロディアス君。
この町の図書館でたまたま知り合った男の子だ。
私がひとりで本を読んでいると、自分の故郷が原作だったその絵本に惹かれて話しかけてくれた子。
「これもローラさんのおかげですね。ありがとうございます」
彼は私より5つも年下の学生だけど、見上げる程背も高いし何より言動が18歳とは思えない程堂々としている。
初めて会った時の私もわからなかったくらい、とても高校生とは思えない風貌。
周りから童顔と言われる私より、下手をすれば年上に見えてしまうかもしれない。
そんな彼だけど、一緒にいると優しくて何より本が好きだったり私と共通点が多く、自然と頻繁に連絡を取り合うようになっていた。
今は図書館が混んでいる時には、こうやって彼の住むマンションの部屋にあげてもらって勉強を見る程。
恋人同士なのかと訊かれると…ちょっと複雑になってしまうけれど。
私には別に想いを寄せている人がいる。
クラウディ君はそれを知り、私の応援をしてくれようとサポート役のような関係になってくれた。
私も当時はありがたいと思っていたんだけど…
初めてこの部屋に入れてもらった時、色々とトラブルがあって。
その時に初めて打ち明けられた。
わかってる。今は何も言わないで。
自分が一番わかっています。
自分から応援しますと言っておきながら、勝手に貴方にこんな感情を抱いて…
おこがましいのは百も承知です。
彼は既に、私に友達以上の感情を抱いてくれていた。
だけどその瞬間、私は彼の想いに何も答える事が出来なかった。
クラウディ君が嫌いというわけじゃない。
むしろ私だって好き。
でもその時まで彼は、私にとって「友達」という存在だと思っていたから。
戸惑いと不安に負けてしまって、結局その日は何事もなく終わってしまった。
だけど…
「ローラさん。この問題わかります?」
今までと何も変わらず接してくれるクラウディ君。
あの時、私に想いを打ち明けてくれた時のあの切ない顔。
一睡も出来なかっただろう、朝方に見た疲れ切った顔。
彼の想いを知って、私の中でクラウディ君の存在が少しずつ変わり始めていた。
友達…
友達って…一体何なんだろう。
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