「やあジョエル」
「ルシウス、久しいな」
「いつになったらうちのパーティに出てくれるのかね」
「いや、いつもタイミングが悪くてね。機会があったら出るよ」
「うちの娘──クロエも今年入学でね」
「ご令息はもう入学されていたな。なんでも、首席だって? 親子揃って、優秀で結構だ」
「何、これぐらいやって貰わねば困るよ」
「言ってくれるじゃないか」
「じゃあイアン、クロエ、私は行くよ。
フランスに行かなきゃいけないんだ。
アレが見つかったらしい」
「やあイアン。噂はかねがね、聞いているとも。ますますお父上に似てきたようだ──ジョエルも学生時代とても優秀でね、スリザリンの誇りだった。うちのドラコも今年入学するが、きっとこの子もスリザリンに入ることだろう。頭は悪くないが、誰に似たか、どこか詰めの甘い子でね。どうかよろしく頼むよ」
ルシウス・マルフォイは
「ドラコ・マルフォイです」
「イアン・レヴィナスだ。スリザリン寮で3年になる。何か困ったことがあったら聞いてくれ。こっちが妹のクロエだ。君と同じで今年入学になる」
「クロエ・レヴィナスよ。よろしくドラコ」
「クロエ、友人にコンパートメントを取らせているんだが、良かったら君も来るかい?」
「お前に聞かれているのだから、僕を見なくてもいい。お前が決めるんだ」
「ええと、じゃあ、お邪魔させて頂くわ」
「よかった…あの、ミスターも、良かったら」
「いや、僕は遠慮しておこう。僕がいない方が気楽でいいだろう」
「アルフォンス・ヴィオネ?」
「嫌そうな顔をするな。まったく素直な奴だな。もしお前がスリザリンに入れば同じ寮になるんだぞ」
「だっていつも私に意地悪するんだもの」
「」
「イアン、やあ。君1人なの? ここ入ってもいいかな」
「もちろん」
「クロエは? 今年入学だろう、一緒じゃないのか?」
「友人と乗っていくそうだ。あとでこちらにも顔を出すと言っていた」
「あの子も兄離れかな? 寂しいね」
「ニヤニヤするな」
「ごめんなさい。ヒキガエルをみませんでしたか?友達のが逃げちゃって」
豊かな栗色の髪を揺らしハキハキと喋る姿は利発そうだ。新入生なんだろう、黒いネクタイをつけていた。
「いや、僕はみていないよ。イアンは?」
「僕もみてないな」
「そうですか」
「僕も探そうか?」
「い、いえ、大丈夫です。先輩の手を煩わせるわけには」
優しく微笑みかけるセドリックに頬を染め、女の子は足早に去っていく。
「お兄様、こんなところにいたの…アルフォンスは?」
「違うコンパートメントだ」
「ねえさっき、私ハリー・ポッターをみたわ」
「わざわざ見に行ったのかお前は」
クロエは未だ緊張しているようだった。
おそろいの言葉を