セドリックをみて静かに頬を染めたチョウは誰からみても可愛らしい女の子だった。控えめに微笑んで手を振る姿なんて、とてもいじらしい。

セドリックと並んで歩く姿は絵に書いたようにぴったりだ。


クスクスと彼女は笑った。




「あなたが女の子だったら、きっとセドリックは」
「やめてくれ」

 チョウの言葉を遮るように、イアンの懇願にも似たその声が響く。差し込む夕陽が、チョウとイアンを包むように照らしあげた。
 チョウはハッと息を呑む。

「頼むから、やめてくれ」

 こんなにも弱々しいイアンをみたのは、初めてだった。
探しものと欲しいもの