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冥加:……
天宮:どうしたの、冥加。今日はいつも以上に話さないね
七海:何か考えているとかなんでしょうか
冥加:……
七海:お、怒ってるんでしょうか。オレのせいで怒ってるんでしたらすみません!
冥加:…違う
天宮:冥加…その声酷いね。風邪?
七海:部長風邪ですか!?
冥加:少し喉にきただけだ
天宮:でも話すと酷そうに聞こえるよ。休めばよかったのに
七海:部長がいなくてもしっかり練習しますから大丈夫です!だから今からでも帰ったほうが
冥加:黙れ
七海:す、すみません!
天宮:どうしてそんな酷いのに来たんだい?
冥加:酷くなどない
七海:でも…
天宮:小日向さんと約束でもしているの?
冥加:…そうだ
七海:なら携帯で連絡をすればいいですよ。小日向さんならきっとわかってくれます
天宮:小日向さんの携帯の番号もアドレスも知らないんだね?
冥加:……



(星奏学院前にてかなでを待つ冥加)
かなで:冥加さん、こんにちは!待たせてしまいましたか?
冥加:……(スケッチブックにペンで何か書きはじめる)
かなで:“待ってなどいない”?そうですか、よかったです
冥加:……(スケッチブックをめくりまた書きはじめる)
かなで:“今日は俺の家に行く”?
冥加:……(黙々と書き続ける)
かなで:“枝織が待っている”?枝織ちゃんが待っていてくれてるんですね!
冥加:……(待たせていた車にかなでを促しドアを開ける)
かなで:あ、ありがとうございます(車に乗ると冥加がドアを閉め、冥加が乗り車が動き出す)


(かなで帰宅後)

枝織:兄様、風邪なら風邪とかなでさんにおっしゃったほうがいいです
冥加:言う事ではない
枝織:話しただけでわかってしまうのに言わないほうがおかしいです
冥加:話さなくても何の問題もないだろう
枝織:かなでさんは兄様が聞いてほしくなさそうだったから聞かなかっただけだと思いますよ?わざわざスケッチブックに書いて会話するなんて
冥加:天宮がこれなら大丈夫と言ったからな
枝織:兄様、いい加減かなでさんの携帯アドレスを聞いてきて下さい
冥加:必要ない
枝織:こういう時に困ります。もしかなでさんに風邪がうつったらどうするんですか
冥加:話さないようにしただろう
枝織:話さなくてもうつるものはうつるような気がします…。兄様
冥加:何だ
枝織:かなでさんに会いたかったんですね
冥加:…俺はもう寝る(自室へ向かう)
後日かなでから喉飴を貰いました。仕方ないから貰ってやるとスケッチブックに書いて貰ったようです。
ファムファタルへの気持ちはなかなか素直に表せないようです。

風邪編
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