フライドポテトA−Nami−
「あーもう!!」
鏡越しにマナの困り顔を見る。自分のニヤニヤした顔も一緒に。
「なんでこんなに私が悪いことしてるみたいな言い方されるんだろう!」
「なに、あいつら?」
「別に良くない?私がどこで何してようが」
「はは、モテる女はツラいねー」
「はぁ…」
今日マナが着ていく服は、クローゼットの中から引っ張り出したノースリのワンピースだ。
本人は何か羽織りたがったけど、勢いで押し切ってそのまま着させた。
「マナは肩とか腕がきれいだから、絶対ノースリって思ってたのよねー」
「やっぱりまだ落ち着かないけど」
「いいのいいの、その感じが色っぽいんだから!」
こんなにきれいなのに隠してるなんてもったいない。
あたしなら毎日露出すると思う。
マナの髪を巻いていく。カラーもあんまりしてない、つやつやの髪だ。
痛みっぱなしのあたしの髪とは大違い。
「ほんとキレイな髪してるわね」
「そう?パーマかからなくて嫌になるけど」
「それだけ髪が健康ってことよ」
マナってきっと合コン受けはしないんだろうなあ。
どっちかっていうと、毎日一緒にいて、ちょっとずつ良さがわかるってタイプ。
住人の中でモテるのも、なんとなく納得だ。
今日の合コンで、3人のうちの誰かが焦って動かないかしら。
そしたらもっと面白くなりそう。
まあ、気まずくなる可能性も十分あるわけだけど。
「さ、これでいいわ」
「わぁ、すごいねナミ!」
「うちの母親美容師なのよね」
「へえ、そうなんだ!」
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