フライドポテトB−Sanji−



思いのほか若いテンションだったけど、相応に楽しかった。
公務員って聞いていたけど、世間のイメージは当てにならないみたいだ。

「マナ、二次会は?」
「やめとこうかな。楽しんできてね」
「えーマナちゃん帰っちゃうのー?」

ナミが耳元で囁いてくる。
「あいつたぶんマナのこと狙ってるよー?」
「…それなら今帰ったほうが印象に残るでしょ」
「ははーん、マナ、そういうタイプね」
「ふふ、じゃあまたスペースでね」
「わかった、気を付けてね」

家が近づいてくると少しだけほっとする。
楽しかったけど、やっぱり疲れもするなあと思いながら玄関を入ろうとしたら。
「おかえり、マナちゃん」
スペースは禁煙なので、喫煙は屋外でひっそりとするルールになっている。
「…ただいま、サンジくん」

「合コンだったんでしょ?」
「人数合わせのね」
「どうだった?」
「うーん…」

強いて言えば。
「フライドポテトを久しぶりに食べたかな」
「なにそれ」
サンジくんが吹き出す。

「だって特に何もなかったし」
「じゃあそいつらの目は節穴だね!こんなかわいい子を放っておくなんて!」
「うふふ、ありがと」
本音を言うと、合コンで何かあっても面倒なだけ。


部屋に向かおうとしたら、後ろから声がかかる。
「スペース、寄ってやってね」
「うん」
「あいつら首長くしてっから」
「…ふふ、わかった」




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