とても短い話
1000文字に満たない話、ネタなどを置いています。
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兄の心労*賈詡
「ねえ兄様」
「どうした」
「私、嫁ぎたい殿方を見つけましたの」
「またか……。昔も似たようなこと言って他所の男を連れてきただろ」
「それは六つの出来事ですわ。今は妙齢の女、真剣に今後を考えて決めたことですの」
「聞くだけ聞くさ。誰だ?」
「荀攸様と荀ケ様ですわ」
「……色々言いたいことはあるが、まず何故その二人なんだ?荀家は名家だが、あんたは会ったことなかったはず」
「この前ご飯の差し入れを持っていった時案内されましたの。聞けばお二方とても有望な軍師なんですって?どうして今まで隠してらしたの兄様。可愛い妹が心配ではないの」
「どっちかって言うと心配なのは自分の身なんだがね」
「まあ酷い。昔のように先走ったりいたしませんわ、学習しましたもの。だから外堀を埋めようと思って曹操様に接近したいのだけど、兄様なんとかしてくれない?」
「とりあえず、だ。あんたの婿は兄が見繕ってやるからなにもしてくれるな」
「わたくしあのお二方がよいのだけれど……」
「二人の男に嫁ぐこと自体できないだろう」
「面倒ですこと。殿方は何人もの女を侍らせられますのに、どうして女は意中の殿方の二人くらい侍らせてはいけないのかしら」
「まったく変わらないなあんた……」
「そんなに険しくしては怯えられてしまいますわ。ただでさえ怖いお顔なのですから」
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