とても短い話
1000文字に満たない話、ネタなどを置いています。
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可愛すぎてしんどい*姜維
何気なしに視線を遣ると、遠くに彼女を見つけた。しゃがみ込み、懐には何かが抱えられている。片方の手が地面と懐とを行き来する。目を凝らしてそれが花であることに気づいた。地に咲く花々を摘んでいるらしい。彼女のやりそうなことだと胸が綻び、図らずも口元が緩んだ。熱心に花摘みをしていた彼女だったが、ふいに顔が上がる。立ち上がってみせたので何処かへ行くのだろうと動向を眺めていたら、くるりと回った彼女の双眸が自分を捉えた。予想していなかったことに驚くも、それは彼女も同様だったらしく、一瞬目を丸くした。しかし目を細め、満面の笑みをゆっくり浮かべる。遠くから「伯約ー!伯約ー!」と自分の名前を呼びながら駆けてくる。それは何処かあどけない稚児を想起させた。
「顔に出てるぜ、姜維」
「……失礼」
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