とても短い話
1000文字に満たない話、ネタなどを置いています。
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Merry me?*荀ケ
こちらを受け取ってほしい、と言われて渡されたのはいつも彼が腰から提げていた佩玉だった。四角いそれは二つに分けられていて、手の上で翡翠の色が輝きを増す。
「どうしたんです?急に贈り物なんて」
心当たりがないので素直に訊ねると、彼は恥ずかしそうにはにかんで頬を染めた。
「待たせてしまって申し訳ありません。―――ですが、私も覚悟を決めました」
「覚悟?」
やけに真剣みを帯びる声だったので肩に力が入る。
「はい。あなたと一生を添い遂げる覚悟です」
息を呑む。驚きに目を見開いて硬直する自分に、彼は柔らかく微笑んだ。
「私の妻になっていただけませんか?」
笑みの中に不安を見つけた私は、手のひらの玉佩をぎゅっと握りしめ、男性にしてはやや細身な彼の腰に両手を回して抱き着く。
「喜んで!」
一拍遅れて自分の体が抱きしめられる。安堵にあきらか脱力した肩を見て、何があってもこの人の傍を離れたくないと強く思った。
「140文字で書くお題ったー」様より引用
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