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物仕掛けと色仕掛け/ちろなな

 寄木細工の箱を差し出すと、道後は予想通りに首を傾げた。
「これ、決まった位置を動かすと開くんです」
「へー!」
 箱を眺める道後に微笑むと、和倉は背中から腕を回した。跳ねた肩には気づかないふりをして仕掛けを動かしていく。
「あと君の指の下」
「!」
 指に触れると、判りやすく耳が染まった。

2019,May,19


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