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冬の日、帰り道、階段の真ん中/ちろなな

 ――夕暮れ時。
 白い頬が沈みゆく陽と寒さに晒され、赤くなっていた。その姿が普段より少しだけ子供っぽく見えて、堪らない気持ちになる。
 迷って迷って、迷った挙句にそろ、と手を繋いでみせると、彼の頬に別の赤がほわりと広がったのが判った。

2022,Jul,27


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