SKIT
元騎士団
カロル「態度、素行、どれを取っても、ユーリって騎士っぽくないよね」
ユーリ「なんだよ急に」
カロル「だって、泥棒みたいに裏口から街に入っちゃうしさ」
ユーリ「鍵を開けられるカロル先生には言われたくないんだけど」
アイナ「うん、まぁ……そうだよね」
ハルカ「騎士だったのって、ユーリの妄想なんじゃないの」
アイナ「それはないけど……だってフレンと同期で入ってたし」
ハルカ「そうなの!?うえ〜……誰だ、こんなのを合格にしたの」
ユーリ「おい」
エステル「……私、フレンを追って来ただけなのに、いつの間にか泥棒になってたんですね」
ユーリ「まだ何も盗ってねぇっての」
本がいっぱい
カロル「この街、なんか本がたくさんあるね」
ユーリ「オレ、あんま本とか読むの得意じゃねぇから、夜うなされそうだよ」
カロル「あ、ユーリってそんな感じするよね。じっとしてるのもダメっぽいし」
ユーリ「カロル先生には言われたくねぇな」
ハルカ「確かに、カロルもダメそう」
カロル「あんまり得意ではない、かな……って、あれ?エステルは?」
アイナ「さっきからずっと、そこで本読んでるよ」
エステル「…………」
カロル「エステル〜、そろそろ行くよ〜」
エステル「…………」
ハルカ「読み出したら止まらないらしいねぇ」
エステル「え?あ、えと、なんです?これ、古代文明の文献みたいですよ」
ユーリ「聞いてねぇから」
リタについて
カロル「なんか、リタってちょっと怖いよね」
ハルカ「そうかな?可愛いと思うけど。なんかツンデレ!って感じの子だよね」
ユーリ「……まぁ、あんなもんじゃねぇの。なんか機嫌悪いみたいだし」
エステル「それは、ユーリが無作法をしたからですよ」
ユーリ「魔核(コア)泥棒に礼を尽くす気はねぇからな」
カロル「違ってたらどうするの?」
ユーリ「そんときゃ、謝るよ」
リタ「その言葉、忘れないでよ」
ハルカ「あ、リタ。聞いてたんだね」
リタ「聞こえただけよ。あたしが怖いとか」
ユーリ「気を付けろよ、カロル。ありゃ、根に持つタイプだ」
カロル「や、やだなぁ。脅かさないでよ」
ハルカ「ほら、ユーリがそんなんだからアイナが睨んでるよ」
アイナ「……ベーッ」
ユーリ「…………」
ハルカ「恋人にあっかんべぇされてやんの、ざまぁみろイケメンロン毛!」
カロル「イケメンロン毛って……悪口?」
ハルカ「さぁ?」
ユーリ「………………舌出しても可愛いな」
カロル「……え?」
ユーリ「なんでもねぇよ」
ラピード「ワフ……」
ハルカ「あ、ラピード呆れた」
エステルと呼んでください
リタ「あんた、エステリーゼだっけ?」
エステル「はい、長くて呼びにくいと思うので、エステルって呼んでください」
リタ「エステリーゼって、見たとこ貴族のお嬢様よね?よくあんな素行の悪いのと一緒に居るわね」
エステル「……あ、いえ、ユーリはいい人、だと思いますよ……それと、私の事は、エステルって呼んで貰って構いませんよ」
リタ「わかったわ、エステリーゼ」
ユーリ「ありゃ、強敵だな」
ハルカ「そのうちデレるよ、きっと。楽しみ」
ユーリ「まだ言ってんのかよ……」
遺跡探索
エステル「遺跡の中って、外とは全然違うんですね」
カロル「うん、なんか不思議な感じ。見た事もない物とかあるし」
ユーリ「なんだ、カロルも初めてなんだ」
カロル「ま、まぁね。ボクの専門は魔物を狩る事だし。あ、これなんだろ」
リタ「あんまその辺の物に触らない方がいいわよ。罠とかあるから」
ハルカ「今、カチって音しなかった?」
ユーリ「危ない、カロル!」
カロル「うあぁぁっ!」
ハルカ「わ〜……カロル吹っ飛んだね。大丈夫?水の中落ちちゃったけど」
ユーリ「わりぃ、余裕なかったんでやりすぎた」
カロル「これじゃ罠にはまった方がマシだったよ……」
ふたりの世界、再び
ユーリ「アイナ、大丈夫か?」
アイナ「大丈夫……たぶん」
ユーリ「無理すんなよ?」
アイナ「うん……でも、怖いから離れないでね」
ユーリ「わかってるよ」
アイナ「……さっき忘れて置いてったくせに」
ユーリ「あれは、まだお前がまだ怒ってると思ってだな……」
アイナ「怒ってたんじゃないもん、呆れてたんだもん」
ユーリ「……悪かったって」
アイナ「もういいって」
リタ「…………うざ。何あれ」
ハルカ「ふたりの世界ってやつだよ。カロルが隣に居るの忘れてるよね、あのふたり……よし、邪魔しようか」
エステル「ハルカ……勇者ですね」
ソーサラーリングの感想
ハルカ「昔の人って、こんな指輪ひとつでいろいろな物動かしてたのかなぁ」
リタ「えぇ。この遺跡だけじゃなくて、他でも同様の仕かけが見付かってるわ」
カロル「小さいくせに、便利なんだね」
リタ「誰かさんと違ってね」
カロル「え?」
エステル「でも、ソーサラーリングの所有を認められるなんて、リタもすごいです。ごく限られた人にしか与えられないと聞いていましたから」
ハルカ「へぇ、リタすごいじゃん!」
ユーリ「信用されてんだな」
リタ「あんた以外にはね」
お城って言わなかった?
リタ「ねぇあんた、さっきお城がどうとかって言ってなかった?」
エステル「え?あ、それは……」
ハルカ「あれ、ユーリお城に居たんじゃなかったっけ」
ユーリ「あぁ、前に騎士やってたからな」
リタ「はぁ?あんたが騎士?何、馬鹿言ってんのよ」
エステル「信じられないかも知れませんが、本当の事なんです」
リタ「はぁん……世の中まだまだ、わからない事でいっぱいね」
ハルカ「摩訶不思議だよねぇ」
ユーリ「ったく、どいつもこいつも似たような反応しやがって。ほら、行くぞ」
リタ「あ、話すり替えられた」
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