小ネタ帳
此処は、お話に昇華出来なかった小ネタや、これからお話に昇華するかもしれないネタ達を書き留めた、所謂ネタ置き場です。主に、管理人の覚え書き処。名前変換物は*で表記。鍵付きについてはインフォページ参照。
▽ダブルバインドに苦しむ。
【丸ごと没ネタ】で掲載中の審神者中編の続編的流れで書く予定だった代物。精神病んで何か色々とクソムシャクシャしてる時に思い付いたネタ故に、暗いor鬱っぽいネタになった。
元々この小説鬱展開挟む予定で組んでたけど、此れは無いなとなってお蔵入りしたまま放置してた。
政府役人より呪い的な物受けて、一時的に人格変わっちゃってる姉審神者が妹審神者をイビった政府役人と同じような事言って、妹審神者の精神追い詰めちゃう感じのお話。
この時の姉審神者本丸の刀剣男士達は、主が何か可笑しくなっちゃってるんだけども、言い辛くてなかなか口に出せない状況下にある設定。
故に、仕方なく理不尽な命令であっても従ってる系な流れ。
妹審神者側も何か可笑しい事には気付いてるんだけども、精神追い詰められてるせいで同じく口には出せてない状況。
※注:決して姉審神者というキャラを悪者にしたい訳じゃないので悪しからず。※
一応、補足すると、このお話の時系列では、姉審神者本丸の同田貫は妹審神者に惚れてアピールという名の猛アタック中だった設定(敢えて過去形)。
胸糞悪い嫌われ要素有りまくりの内容故に、クッションとして折り込んだ。
苦手な人は読まない事推奨。
↓以下、追記より本文(無駄に長い)。
【本文】
「は?アンタ、まだそんな具合なの…?私より先に始めといて?おっそ……っ。そりゃ、上の人にも言われるんじゃない?戦績良くなきゃ意味無い仕事なんだし。自分の処の刀剣達もちゃんと扱えなければ、本丸の運営だって振るう訳ないし、戦績が変わり映えしないのは当たり前でしょ。馬っ鹿じゃないの…?考えが甘いのよ、アンタは。所詮はおんぶに抱っこで育った妹だものねぇ〜…アンタの処の刀剣達が可哀想…っ。ま、仕方ないか。刀剣達は持ち主を選べないんだし?精々頑張って精進してみれば?」
其れは、まるで完全に嘲り笑うかのような煽り方だった。
私は終に何も言えなくなって口を噤んだ。
其れを良い気味とばかりに受け取ったらしい彼女は、ひらりとその身を翻して横をすり抜け、飄々とした口調で言ってきた。
「んじゃ、私まだ仕事あるから部屋戻るね〜。まだ指導員として視るつもりだったら、好きに視て回ってもらって構わないから。…まぁ、逆にアンタが学ぶ立場になるかもしれないけど。プーックスクス…!」
彼女が完全にその場から立ち去り切るまで、私は其処で立ち尽くした。
そして、彼女が完全に居なくなった後に漸くといった風に口を開くのだ。
『…………お前もそんな事言うんだ……。』
ぼそり、陰で小さく口が漏れた。
表面を覆っていた表情が抜け落ちる音がしたようだった。
感情の箍が外れてしまいそうになって、思わず胸元を押さえて呼吸を整えた。
不規則に乱れてしまいそうになる呼吸を、内で荒ぶる感情に付いていけずに思考と心とが乖離しかけるのを、必死で抑えた。
どうして、何で。
お前まで彼奴等と同じ事を口にするんだ。
私が何をした。
私は、ただ自分の居場所を作りたくて、必死になって頑張って縋り付いてきただけだ。
ただ、私という存在を認めて貰える処を探していただけなのに。
どうして、お前まで。
お前は、何時もそうだ。
いつの間にか勝手に先へ行って置いてきぼりにして、私がやっとの思いで作った居場所さえも、そうやって簡単に奪っていく。
お前は何も気付かないまま、平気な顔をして過ごしている。
私の努力も知らないで。
其れを見ようとも知ろうともしないで。
ただ、悠然と高台から此方を見下ろして、然も当たり前のようにある事無い事を吐いて蹴落としていく。
私が何れだけの屈辱と絶望を抱いたかも知らないで。
…しかし、今の彼女が例え知ったところで、他人が何に絶望を抱いたとか興味も無いし、別に何も思わないだろう。
寧ろ、「だから何?其れって私には関係の無い事だよね?其れはアンタが勝手に絶望しただけでしょ?私には関係無いわ。」と返ってくるだけで終わるだろう。
ただ血の繋がりがあるだけで、所詮は姉妹であろうとも赤の他人に過ぎぬ。
遂には、相容れぬ間柄にまで拗れてしまったのだ。
其れをまざまざと突き付けられたようだった。
何処で何を違えてしまったのだろうか。
視界が狭まって暗くなる。
息が上手く出来なくなって、思考が霞んだ。
次いで、手足に力が入らなくなってきてしまったところで、躰が無意識に傾いでいった。
ふらり、躰が前傾に傾き、体勢が崩れる。
完全に床へと激突してしまう前に、誰かの手が差し伸べられて、躰を受け止められた。
霞んだ意識の向こうで誰かの声が聞こえた。
「様子が可笑しかったってんで見に来てみれば…っ。おい…ッ!大丈夫かアンタ、しっかりしろ…!!」
虚ろの視界に映った相手が誰かを認識した途端、思わず掠れた声で皮肉れた笑い声が漏れた。
『………嗚呼、やっぱりお前か…、ははは…っ。』
私なんかに手を差し伸べてくれる奴なんて、この場ではただの一振りしか居ない事は衆知の上だった。
だから、予想通りの結果過ぎて、最早悲しくなってきてしまって、無性に泣きたくなってしまいそうだった。
其れ故に、私は彼の手を手放した。
『………お前が心配するべきは…、仕えるべき相手は俺じゃないだろ…?だから…んな容易に俺なんかに触れてくれるな…。』
「は…っ!?アンタ、こんな時に何言って………ッ、」
『頼むから、此れ以上俺に関わろうとするな…ッ。俺は、お前の主じゃない…。お前は…俺の刀じゃないだろ…。頼むから、此れ以上…俺の中に入ってこないでくれ………ッ。』
初めて、彼の事を真っ向から拒絶した。
彼が今の言葉を受けて、どんな表情をして、どんな反応を見せたのか。
其れさえも知るのが怖くて、よろける躰を押して何とか一人壁伝いに立ち直り、その場を去った。
酷い奴だと罵倒してくれて構わない。
いっそ初めから嫌われていた方が楽だったから。
私は敢えて此方から突き放し、拒絶して、線引きをした。
此れ以上…自身の境界線を侵されないように努めて。
※その後、何やかんやありつつも姉審神者に掛けられていた呪い的な物を解呪。
その結果、例の政府役人から恨みを買って姉審神者本丸襲撃編「歪な殺気。」のお話に繋がる。
Title by:溺れる覚悟
2019/10/25(21:52)
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