小ネタ帳

此処は、お話に昇華出来なかった小ネタや、これからお話に昇華するかもしれないネタ達を書き留めた、所謂ネタ置き場です。主に、管理人の覚え書き処。名前変換物は*で表記。鍵付きについてはインフォページ参照。


▽アニマルコパス(略)中編・没ネタ。

常守朱編で上げようかと思って途中まで書いてたお話だけど、今後の展開等を考えると何だか気に入らなくなったので、没ネタ扱いに。
まぁ、最終的には没ネタとなったけど、今後の展開にそれとなく活かそうとは思ってるくらいの小話と思ってもらえれば、それで…。
以下、追記より途中放棄で力尽きた文なる。


【追記】

 先日、約束していた日が、ついにやって来た。
**は、前日から準備していた衣服を身に纏い、駅のターミナルに居る。
珍しくお洒落な彼女は、いつになく気合が入っているようだ。

「さぁ、行こっか!**ちゃん!」

 隣に立つ朱が、片手を差し出して、此方を見遣った。
数日ぶりの外出に、少し緊張しながら、差し出された手に己の手を伸ばす。
すると、優しく手を取った彼女は微笑み、明るい笑みを浮かべながら**の手を引いて歩き始めたのだった。
 歩き始めの頃、**は不安げな表情を浮かべ、通り過ぎ行く周りの人等を気にし、キョロキョロと視線を彷徨わせていた。

「…もしかして、周りの視線とか、気になるの?」

 そう控えめに問いかけると、少しビクリッ、と肩を震わせた。
そして、ぎこちなく笑みながら、小さく「うん…」と返した。
 彼女曰く、引き籠りがちになった理由に、人間関係が関わっているからとの事らしい。
そのせいで、いつも外出する時は、周りの人の視線が気になって仕方がないのだという…。
 その事をきっかけに、彼女の纏う雰囲気が暗くなりかけているのに気付いた朱は、慌てて明るい調子で話しかけ、これから行く店へと彼女の手を引っ張って行った。
 ―in、とある店のアンティーク専門店。

「わぁ…!可愛いのがいっぱいあるよ、このお店…っ!!」
『学校行く時に、いつも通りすがりに目の前通ってた所だったんだよね、此処。一度は入ってみようかな?って思ってたから、丁度良かったよ』
「そっかぁ〜。あっ!このリング、可愛い…!」
『あ、本当だ…。リボンが付いてるところが良いねっ!こっちにある月とか星のモチーフのブレスレットも可愛いよ?』
「あはっ、本当可愛いね、それ!あ、ネコの形をしたアクセとかもあるみたいだよ?」
『え…っ!どれ…?』

 猫の単語が出てきた瞬間、今まで以上に目を輝かせる**。
その様子に、彼女が猫好きであるというのが窺える。
ひょいっ、と近くにあったネコを象ったネックレスを手に取ると、それを隣から覗き込むようにして見てくる彼女。
キラキラと瞳を輝かせる姿は、歳相応な女子高生である。
他にも、可愛らしいシュシュや髪留めを見たりして、会話を弾ませた二人。
 隣にあった服屋にも目が移り、そのまま、そちらへも寄って、様々な服を見て回った。

「ねぇねぇ、これなんか**ちゃんに合うんじゃない?」
『へ…?うわっ、レース物…!しかも、かなりのフリフリ…っ!』
「あれ…もしかして、こういうの苦手だった…?」
『う、うん…。私、あんまり女の子過ぎる格好って、好みじゃなくて…。ボーイッシュなのとか、格好良いヤツが好きかな…?あ、でも時々、可愛いのも着るよ?あんまりフリルが無いやつだけど』
「あ、そうなんだ…。何か、勿体無いなぁ〜。**ちゃん可愛いから、こういうガーリーな服装も似合うと思うんだけど…」
『あはは…っ、よく言われる……』

 そんな会話もしつつ、次のお店へと移る二人。
 そろそろお昼時か、と時計を見遣った茜は、**を連れて近くの喫茶店へと入って行った。
其処は、普段一人では入る事のない、お洒落な内装のお店。
既に入店して休んでいた客も、女性が多いようだ。
少し気負いしつつ、空いていた席へと座る**。
腰を落ち着けた後も、何だか落ち着かない様子で、そわそわと辺りを見回した。
一応社会人である朱は、こういう場の空気に慣れているのか、席に着くと慣れたようにメニュー表を手に取り、何を食べるかと訊いてきた。

「どれも美味しそうだね〜っ!**ちゃんは、何にする?」
『え?私は、えっと…』

周りの様子を見ていると、急に自分のメニューを問われ、オロオロと慌てながらあれこれと悩み、ページを捲る。

『えぇっと、えっとぉ…コレにしようかな…?デミグラスソースのグラタン…』
「お〜、美味しそうなのを選んだねぇ〜。私はどうしよっかなぁ…?うーん…パスタにしようかな?このバジルと魚介のパスタ、凄く美味しそう!よっし、これにしぃよーっと!このお店、スイーツのメニューもたくさんあるみたいだから、御飯食べた後でデザートに頼んじゃおっか!!」
『うん…っ!』
「じゃあ、取り敢えずは注文だね!」

ポチッ、と呼び鈴を鳴らし、出てきた店員へ決めたメニューの注文を口にした。

(※続かない。)

2021/08/14(16:58)

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