小ネタ帳
此処は、お話に昇華出来なかった小ネタや、これからお話に昇華するかもしれないネタ達を書き留めた、所謂ネタ置き場です。主に、管理人の覚え書き処。名前変換物は*で表記。鍵付きについてはインフォページ参照。
▽封を破りし内に眠るは冥府魔道の刀なり。
時の政府で秘密裏に管理されてた実験体同田貫というネタ。集合体という形で顕現している点に焦点を向けた結果生まれたお話。
集合体として集結した情報量と本数が体表化した形で顕現した唯一の個体で、通常一振りのみしか本体となる刀身を所持出来ないところ、彼は幾振りもの刀(同田貫)を体内に所持しているらしい。
出す時は出て来るところがパカッと口を開くみたいに開くか、彼の意思に従って出したい本数が腹や背中やらからずるりと生えてくるみたいに出て来る。
夢主はとうらぶゲームプレイヤーで、ゲームをプレイ中だったところひょんな事から次元トリップ→実験体同田貫が封印されてる処に飛ばされてしまう。
最終的には、実験体の刀剣男士の脱走幇助、違反者、その他諸々濡れ衣を着せられた形で政府に追われる身に。
「だから私は何も知らんし、全部そっちの不手際か何かでしょ!?盛大なる濡れ衣なんやっちゃー!!」という悲鳴を上げた後、飛んでもない高さ(高層ビル屋上みたいな場所)から抱えられたまま飛び降りられて失神する。
二人の関係性は、“無理くり合わせられてるよか、自然にリラックスした素のままで接された方が気楽で良い”という感じ。
▼以下、何度も執筆チャレンジするも諸々纏まらずに力尽きて挫折した本文。
(※もうちょい頑張ればラストまで書き切れそうなレベルではあるけど、今現在は手が伸びそうにないので公開なる。)
【追記】
不意に、耳元に嵌めたヘッドフォン越しにドカンッ!!と地を揺るがすようなデカイ音が聞こえた気がしてハッとし、そこで初めて目の前にある端末の画面外の世界へと意識を移した。
今のは雷だろうか。おぉ、怖い。
万が一、パソコンの大事なデータを消されては堪ったもんじゃないと、一時的様子見の措置としてノートパソコン本体に繋げていた充電用ケーブルを切り離し、直接コンセントから電流が流れないようにした。
本体の電源が外部電源から元々内蔵されている内部電源で動き始めた事を確認して、今の今まで集中し切っていた仕事の進捗を見遣り、残りのバッテリー残量が切れるまでのおおよその時間を計算した上で一度区切りを付ける判断を下した。
流石の長時間ぶっ続けで作業していて画面と睨めっこしていたのだ、そろそろ一旦休憩を挟まないと色んな面で宜しくない。
随分と昔に飲み干して空になったままだったカップを持って立ち上がり、台所へと向かってインスタントコーヒーのおかわりを淹れに移動した。
新たに黒き液体を注がれて満たされたカップを携えて再びいつもの定位置……端末前の席に腰を下ろして、コーヒーを一服。
すっかり切れてカラッカラになっていたカフェインが染み渡るように喉を潤して、頭の芯を覚醒させる。
憚る事無く溜め息を吐き出して、ある程度カフェインを摂取出来て頭がスッキリしたので、カップをテーブルの上、端末横の位置に置いてから背凭れに凭れ掛かった。
休憩ついでに気を緩めたせいか、画面を見続けていた事で蓄積した目の乾きと疲れの存在を認識した途端、目の奥がキツくなってきたのを感じて、目薬でも点すかと前に使った時何処に仕舞ったかを思い出しながら手短な場所に置いてある収納スペースを探った。
目的の物はすぐに見付かり、パパッと点眼してギュッと目を強く瞑り、目薬の爽快な効果が効いているのを目頭を押さえた状態で感じた。
あまりの刺激に暫く目が開けられなかったくらい目が乾き疲れていたようだ。
ようやっと目に沁みる感覚がマシになって鏡を覗き込んで見れば、案の定真っ赤に充血して涙目に潤んだ目が映り込んでいた。
宛ら泣いた後みたいで、あまり長時間見ていたいものじゃない。
ホッと息を吐(つ)いた事で再びコーヒーに口を付け、端末端に表示されている時間に目を遣れば、“いつもの時間”になっている事に気付いた。
「そろそろ第二部隊と第三部隊辺りが遠征から帰ってくる頃くらいだっけ……。時間的に内番も終わる頃だし、休憩がてらゲームの方にシフトチェンジしようかしら」
そう誰に言うでもなく一人ぽつりと呟いて、キーボード上に広げていた資料等を纏めて机から退けてしまい、画面に某オンラインゲームの起動画面を表示させる。
今しがた目を休めるとか考えた奴が取る行動にしては真逆の行動を取っているのは理解しているが、其れと此れとは別である。
いつも通りの調子でゲーム自体の起動を待ち、ローディングが完了するとポチリ、とマウスをクリックしてOP画面へと移行する。
我が初期刀のログインボイスを聞き届けてログイン画面をクリック……。
そこまではいつも通りの流れで、鼻歌すら口にしながら、本丸の皆が出迎えてくれている場面を頭の中で想像しながらログイン画面のローディングが終わるのを待っていた。
しかし、期待に膨らませていた気持ちはすぐに萎む事になったのであった。
回線も電波も安定していて、且つサーバーが混雑する時間帯でもないのに突然何故か読み込みが遅くなり、タイムアウトしてしまったようで『再ログインしてください』とエラーが起きた事を知らせるアナウンスが画面上にこんちゃんの画像と共に表示される。
今日は特に電波障害とかも起きていない筈なのに、突然のエラー表示に戸惑うように口から思うままの感情が零れ出ていった。
「え、何で……?何が原因だ?電波ちゃんと飛んでるよね…?回線も不安定だとかの表示出てないし、ネット繋げてる大本のポートの方も何も異常無いみたいなのに……変なの」
取り敢えず、アナウンスされた指示通りに再ログインしようとページの再読み込みのコマンドをクリックしようとマウスポインターを動かす。
刹那、こんちゃんがペコリと頭を下げている画面に砂嵐のようなノイズみたいなものが走った気がして、「えっ?」と思ったのも束の間、直後に一瞬視界がぐにゃりと歪んで意識が遠退くような感覚を覚えた。
貧血か、それとも目眩か。
突然来た体の異変に、少し治まるまで目を瞑って堪え凌ごう、落ち着いたら改めて原因を考えようと、異様に遠退いてく意識を他所にそう簡単に考えた矢先でブツリと思考を落としたのだった。
――あれからどれだけの時間が経過したのか。
また、自分はどれだけフリーズし、意識を落としていたのか。
浮上した意識を持ち上げながら酷く倦怠感の感じる体を起こして、初めて其処が先程まで居た筈の自分の家――自分が一人暮らし用に借りているワンルームではない事に気が付いた。
何処だ、此処は。一体全体、何が起きているというのか…。
原因不明の目眩を感じて、やけに意識が遠いところに落ちていくのに従って意識を失い(?)、気が付いたら何処とも 知らぬよく分からない施設の部屋の中に居た。
私は、まだ意識を落とした先で夢でも見ているのか…?
そんな疑問が拭えない現実感の薄い体験と自分の置かれた現状に、一先ずは落ち着こうと一度深呼吸してみた。
そうした後に、改めて自分を取り巻く環境と自分が置かれた状況の分析をするべく、不安から強く鳴り響く鼓動を押さえて気怠い身を押して立ち上がる。
一体、此処は何処なのだろうか……。
其れだけでも把握するべく、微かな薄明かりしか点いていないらしい、やけに薄暗い部屋の中を見渡せる範囲だけ首を巡らせて見てみる。
此処は、何やら所狭しと物が置かれた物置…もしくは倉庫のような場所か、最悪何処ぞの実験施設の一角か――。
兎にも角にも、気を落ち着ける為、そう適当に当たりを付けて、この部屋から出る為の手段や脱出ルートの事を考え始めた。
そして、意識が覚醒して始めに考えた思考が間違っていなかったようで、程無くしてそう離れていない距離に一振りの刀――刀剣男士の存在が居た事に気付く。
その刀は、自分の本丸にも居てよく知る刀である、同田貫の一個体であった。
壁際の隅の方で己の本体を抱くようにして目を閉じ、蹲っているようだ。
もしや眠っているのか……もしくは、眠らされているのか。
暗がりに目を凝らしてよく見てみれば、彼は不可思議な紋様の描かれた札や注連縄で囲われる中に存在していた。
其れは、まるで、何か封印が施されているような図とも取れて――。
その事実を理解した途端、体中嫌な汗が吹き出してきて、嫌な悪寒が背筋を駆け巡った。
慄くように一歩、二歩と下がれば、呼応した如くなタイミングで彼が目を開く。
何故か片目はサラシにも似た黒き色をした布で覆われているが、確実にその意識を覚醒させ、此方の存在を認知した事は明らかだった。
それまでずっと動かず静寂を守っていたらしき彼が口を開く。
「――何でこんな処にアンタみてぇな人間の娘が居んだ…?此処は、表に出すにゃ大層困るってな呪物なんかの類の厄介物の集められた処だぞ。アンタみてぇな穢れも知らねぇような奴が来る処じゃねぇ。……アンタ、審神者だろ?どっから迷い込んだか知らねぇが、こんな場所とっとと早く出てった方が身の為だぜ」
どうやら声の調子を聞くに、此方への敵意などは含まれていないようだ。
寧ろ、此処は一般人には危険な場所だと教えてくれた上で、一刻も早くこの場から去った方が良いと諭してくれたくらいだ。
一先ずは、彼は敵では非ず、安心しても良いという事なのだろうか……?
一応、会話も普通に通じる相手みたいだし。
数十秒程たっぷり熟考してから、極度の緊張感からカラカラに渇く喉を無理矢理動かし、出来る限りの声を絞り出して自身の現状を話した。
「……いや、元の場所に戻りたいのは山々なんすけど……気が付いたら此処に居た…というか、飛ばされてた感じで、何が何やらという状況でして……っ」
「はぁ……?どういうこった、そりゃあ…」
「まんまの言葉通りの意味です…。私、さっきまで現世の自宅で、端末で貴殿あなた方刀剣男士の方々と連絡を取り合ってて……。つっても、まぁ画面越しなだけで、彼等と直接逢って話したりとか諸々した事は今まで一度たりとも無かったんですけど……。何せ、私は貴殿方が居る本丸という空間の事を“ゲーム”という形で“プレイ”していただけで…簡単に言ってしまえば、私はその“ゲーム”の“プレイヤー”なだけだった訳ですから……っ」
「あ゛ー…っと、……要するに、大きく言って迷子って事かよ……。ったく、面倒くせぇなぁ。――が、ずっと煩わしくてしょうがなかった封印を解いてくれたんだ。安全な場所までの道案内くらいはしてやらねぇ事もねぇさ」
「え………っ。私、封印とかそんなの何も触ったりしてな…、」
「アンタ、それなりに力ある審神者みてぇだからな。知らず知らずの内にアンタの霊力に反応した札一式が、勝手に解けたんだ。……まっ、随分昔に施された術で、長き時が経過した事も加わって札やら何やらもボロボロのお粗末になってたからな。お陰様で、俺はずっと長い事窮屈な思いしてたのから解放された訳だ。ありがとよ。礼の代わりと言っちゃあ何だが、アンタをこっから出してやる手助けしてやるよ。まぁ、護衛みてぇなもんとでも思ってくれや」
ぬるりと暗がりの隅から立ち上がりながらそう言い放った同田貫らしき個体が、薄明かりの下に居る私の方へ歩み寄ってくる。
言葉通り、長い事同じ姿勢で壁際に寄り掛かる形で眠るように封印されていたのは、恐らく確定事項だ。
何で一刀剣男士を戦に出す訳でもなくこんな狭き場所に封じ込めていたのか、詮索するだけ無駄というか、詮索すればする程恐ろしい事実に思い至る事になりそうだと思い、下手に藪蛇を引き摺り出す事も無かろうと、其方の件を考えそうになる思考に敢えて蓋をした。
此処から脱出する間だけでも一時的に協力関係になるなら、最低限の情報くらいは交換しておこうと彼と向き合い、口を開いた。
「えぇっと……一応、一時的とは言え協力関係になるんだから、最低限の情報交換は必要、ですよね…?その最低限の情報として訊きますが…貴方は、刀剣男士の同田貫正国さん、で合ってますか?」
「……へぇ、通常とは言い難いこの異常な状況下で冷静だなぁ、アンタ。“何の”とは言わずとも、普通封印が施されてたような異端者を見たら、目に見て判る程度には動揺したりビビったりするもんだと思ってたんだが…なかなかに胆の据わった娘っ子じゃねェーの。戦場で指揮を執るには向いてるタマしてるぜ、アンタ」
「…否定しないという事は、肯定という意味で受け取っときますね。あと、念の為言っておきますけど……私、“娘っ子”と表現される程幼くもありませんから。成人してそれなりに経つ齢(よわい)の者ですので、その点だけ訂正を入れさせて頂きます……すみませんけど」
「そうかい。そりゃ悪かったよ。何せ、俺達みたいなのからしたら、アンタ等人の子は皆赤子にも等しく思えちまってな。つい、物として在った時の感覚で物事を測っちまう。長年染み付いちまった癖みてぇなもんだな。……ま、そんな話は置いといてだ。俺の正体は分かり切っちゃーいるが、俺自身はまだアンタの事に対する情報が少な過ぎて分からねぇままだぜ?最低限の情報交換、するんだろう?」
「そうでしたね。では、遅ればせながら簡単な自己紹介をば…。私は、とある本丸の主を勤めております、一審神者という立場の者になります。呼称が無ければお互いを呼び合うのに不便でしょうから、せめて仮の名として審神者名くらいは名乗っておきましょうか。私の審神者名は、**と申します。以後、お見知りおきを……、」
「その堅っ苦しいの、今すぐやめねぇか?一時的に協力関係を結んだだけの奴に、んな堅く畏まらなくても良いだろ…。つか、端に聞いてて俺が辟易すんのと、違和感半端ねぇからさぁ。アンタ――えっと、**って言ったか?普段、自分とこの本丸の奴等に接する時の態度は、そんなんじゃねェーんじゃねぇの?もっとユルい感じだろ、たぶん……。俺に接する時も、同じにとは言わずとも、似たような感じで接してくれりゃあ有難(ありがて)ぇ。その方が色々とやり易いからな」
「………よし分かった、了解。じゃあ、基本的にはいつも通りな感じのタメで喋るよう意識するね。…で、アンタの事は、ウチの子と区別する為にも、まんま同田貫って呼ぶ事にするわ」
「順応力高くねぇか…?まぁ、別に呼び方に関しちゃ特に拘りなんてねぇから好きに呼んでくれよ。話切り替えて、アンタが此処に“辿り着いた”経緯を改めて把握してぇんだが……もうちょい詳しく話せるか?分かる範囲で良い」
そう言って真面目な顔付きになった彼の言葉に従って、私は自身が意識を失う前から此処に来るまでの経緯を、覚えている限りで順を追って説明した。
其れにしても、今言われた台詞に一部引っ掛かるような言われ方をされたような気がしたのだが……其れは、私と彼とでは現状の把握の仕方に差異があるからかなのかは、明確な事は分からなかった。
【※続かない!】
2022/01/27(07:12)
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