朝食はパン派な人の一日の始まり


 焼いた食パン、つまりは焼き立てのトーストにたっぷりのマーガリンを塗って、シンプルにそのままの味をゆっくり味わう。この一時ひとときが、実に平和で、堪らなく好きだ。
 焼けた小麦粉の香ばしい匂いに混ざったバターの香りが、より一層食欲をそそる。刺激された空腹に促されるまま、がっつくように貪り食らい付く。
 トースターへ食パン一枚を放り込んで、良い感じの焦げ目が付くまでを待つ、その少しの時間も楽しくて仕方がない。焼き立てのトーストにマーガリンを塗る一手間だって惜しまない。
 マーガリンだけのシンプルな味付けも捨て難いが、味変でマヨネーズやジャムを付けて食べるのも良い。おかずに目玉焼きがあれば、其れを上に乗っけて黄身が溢れるのも構わずにかぶり付くのだって良い。
 カリカリに焼けたベーコンを乗せても美味しいし、ハムとチーズにケチャップも掛けたら漏れ無くピサ風アレンジ成功だ。ちょっと豪華にしたければ、ポテトサラダをこんもり山盛りに乗せたって美味しい。
 焼き立てのトーストは罪深い。どんなアレンジや食べ方だってし放題だ。
 でも、そんな中でも、やっぱり一番好きな食べ方は、シンプルにマーガリンを塗っただけのトーストである。あの、香ばしくて堪らない匂いが、朝の寝起きの頭を覚まさせてくれるようで好きだから。
 朝は、やはりパンに限るな、と思う。


後書き
※原文は此方より。
執筆日:2025.03.23
初出日及び加筆修正日:2025.06.10