喉が渇いたからと厨に立ち寄り、ついでにその隣の居間スペースに居た審神者の様子を覗きながら、冷たく冷えた麦茶で喉を潤していれば。此方の気配に気付いたのか、居間に据え置きの小型テレビを見ていた審神者がくるりと頭を振り向かせて声をかけてきた。
「今見てた報道番組で偶々出て来てたんだけどさ。渡り鳥で飛んできたらしい“ヤツガシラ”って鳥、何となくソハヤ君っぽいと思ったわ」
何気無く振られた話題に、口に含んでいた麦茶を飲み込んでから律儀にも返事を返す。
「へぇ、渡り鳥でそんな鳥が居るんだな。渡り鳥っていうと、あれだろ? 季節によって各地を移動して回る旅鳥の事だろ。其れで、何でその鳥が俺っぽいと思ったんだ?」
「頭の上にある扇状の立派な
「成程ねぇ。そうやって何かしらを見て、自然と俺達の事を脳裏に思い浮かべちまう程俺達の事が好きなんだな、主って」
「んふふっ、其れはそう。俺は
「そいつぁ嬉しいこって」
ニコニコとご機嫌な様子で含み笑みを漏らす審神者に、見ていて此方も何だか気分が良くなってくると思ったソハヤノツルキは、そんな風に言葉を返して再び露の付いた硝子のグラスに口を付けた。其れを横目にしながら、審神者は頬杖を付いた姿勢で彼の方を見遣り、くふくふと笑みを零す。
「ふふふっ。俺、ソハヤ君のふわふわ揺れる
「髪型だけなのかよ」
「俺の事を気遣ってくれる優しいところも含めて、君の全部が好きだよ。いつも俺の事を守ってくれて有難うね」
「へへっ、俺は主の守刀だからな! 守りの事ならお任せあれってんだ!」
面と向かって“好き”と言われて嬉しくない者は居ない。今のは自分から催促するような流れではあったものの、其れでも素直に率直な言葉で以て言われれば、十分に嬉しいというものだ。
自然と鼓舞される感覚を受けたソハヤノツルキは、審神者の言葉を受け止め、太陽のように明るくニカッと笑い返すのであった。
執筆日:2024.06.19
加筆修正日:2024.06.20
公開日:2024.08.10
加筆修正日:2024.06.20
公開日:2024.08.10
【後書き】
支部小説投稿企画『pixiv1000字ショート〜幸せ〜』にも投稿出来そうな短さを意識して書いてみた、ソハさにネタとなります。
話題の中心は、ソハヤ君の冠羽みたいな逆立ち毛について。テレビの報道番組に出てた“ヤツガシラ”という鳥を見て、直感的に何となくソハヤ君っぽいなと思った感想を本刃に対して告げるだけのお話です。
特に大したオチも無し。其れでも良ければ、どうぞ。
何処となく日常風景の中でありふれた小さな幸せみたいな空気を感じてもらえれば幸いなり。
尚、このお話に出て来るソハヤ君は極めている個体をベースに執筆致しました。
極めたソハヤ君の太陽の如く存在感よ……控えめに言っても尊いですね。御利益有りそうだから拝んどこう。
後書きを締め括るにあたりまして、素敵な企画を用意してくださったpixiv様には大変感謝致します。
この場をお借りして、改めて御礼申し上げたいと思います。
この度は、素晴らしき企画にて私の稚作な作品を並べてくださり、誠に有難うございました。
支部小説投稿企画『pixiv1000字ショート〜幸せ〜』にも投稿出来そうな短さを意識して書いてみた、ソハさにネタとなります。
話題の中心は、ソハヤ君の冠羽みたいな逆立ち毛について。テレビの報道番組に出てた“ヤツガシラ”という鳥を見て、直感的に何となくソハヤ君っぽいなと思った感想を本刃に対して告げるだけのお話です。
特に大したオチも無し。其れでも良ければ、どうぞ。
何処となく日常風景の中でありふれた小さな幸せみたいな空気を感じてもらえれば幸いなり。
尚、このお話に出て来るソハヤ君は極めている個体をベースに執筆致しました。
極めたソハヤ君の太陽の如く存在感よ……控えめに言っても尊いですね。御利益有りそうだから拝んどこう。
後書きを締め括るにあたりまして、素敵な企画を用意してくださったpixiv様には大変感謝致します。
この場をお借りして、改めて御礼申し上げたいと思います。
この度は、素晴らしき企画にて私の稚作な作品を並べてくださり、誠に有難うございました。
