2022/09/21 20:45
?歳(覚えてない)、男、174p一人称:私、俺
二人称:君、お前
ゴーストタイプ誰デザに提出させて頂いた子です。
古びた洋館の主。
周囲に森しかなく、道に迷った旅人が一晩の宿を求めてその館を訪ねてくる。が、その多くが夜が明ける前に出ていってしまう。
陰気な青年で、健康体であれば20前半には見えるくらいの容姿。いつも花嫁衣裳を着た人形を連れている。
彼いわく「妻」。彼女はモノーディアに腰を支えられその場に立っている。
その2人の異様な光景に旅人は夜が白む前に館を飛び出してしまうのだ。
「…妻が体調が悪いそうだ。今日はもう下がらせてもらう。」
「白いドレスが彼女にピッタリだろう」
人形の名はククロセア。モノーディアはよく「クローセア」と親しみを込めて呼んでいる。たまに指先や口元がわずかに動いてるようにも見えなくもない。それはモノーディアのわずかばかしの魔力が無意識に動かしているものに過ぎない。人形自体は普通の球体関節人形だ。
人形が着ているのは埃と煤に塗れた灰色のドレスだったが、モノーディアは昔愛した者を亡くしたショックで世界の色を失っている。彼自身はそれに気付いていない。
旅人の事は本当は一晩でも館に入れたくないが、ククロセアが温情で入れてあげてと言うから入れてやってるらしい。
ククロセア
モノーディアによって造られた球体関節人形。昔愛した人を亡くした時、必死の思いで作り上げた愛した人にそっくりな人形。花嫁衣裳のようなものを着ているがボロボロで不気味。埃まみれで灰色なその姿をモノーディアはよく褒めている。小首を傾げたようなポーズで止まっている。
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過去のお話
人形作りが盛んな街でモノーディアは生を受ける。
たくさんの兄弟の末っ子に産まれたモノーディアは口減らしのように人形師の弟子入りをさせられる。学校に行かずひたすら人形師にどやされながら雑用をこなす日々の中でただ一つの光は近所に住むククロセアという名の少女だった。彼女は町会長の娘だった。
彼女は違う世界の人間だったから口を利くことも無くただ眺めているだけだったけど、ただそれだけで良かった。
ーある日、モノーディアは人形師に頼まれた荷物を運んでいた。そこで落とした荷物を拾い上げてくれたのがククロセアだった。交わるはずの無い二人がそこで交わってしまった。
親切心で助けてくれたククロセアをモノーディアは彼女が自分を好きなのだと勘違いしてしまう。
その勘違いは少年の頃から、人形師の元を離れ独り立ちした後も続いた。
彼はククロセアに花や贈り物と共に手紙をよく贈った。内容にはたわいない事から、自分も独り立ちしたからそろそろ共になろうという事までー。
優しいククロセアは彼からの贈り物に恐怖を感じたがその粘質な恋心を強く拒むことが出来なかった。ようやく彼女が両親にそれを打ち明けた時、その時には彼女にも限界が来ていた。
精神的に病気になったククロセアは遠い親戚の田舎町に療養とモノーディアから離れる為に引っ越していった。両親はモノーディアを含め街の皆に、ククロセアは死んだと告げそれ以上の追及を阻んだ。
モノーディアは生きる意味を失ってしまった。
辛い弟子の日々も好きでは無い仕事もククロセアと一緒になる為に頑張って来たのに、彼女が死ぬなんて。後を追う事も考えたが、彼女は自分が死ぬことを望んではいないのでは無いかと思い、辞めた。自分に出来ることは彼女の生きた証を残す事だと彼はそこから飲まず食わずで彼女の生き写しの人形を作り始めた。周囲の人間はモノーディアの様子を見て気が触れたと思うほどののめり込み様だった。
そうして出来上がった人形を見て彼は愛に満ちた表情で彼女の名を呼んだ。
「我が妻ククロセア」



