抜きたいと思う時

◎◎が僕のことを「典明くん」とふざけて呼んだとき。
僕だって頭の中では君のことを散々に呼び捨てにしているんだよ、と言ってしまいたくなる。
◎◎がにこにこしながらポルナレフと話しているとき。とてももやもやするけれど、ポルナレフにからかわれて「やだー花京院助けてっ」と泣きついてくるのを慰めているとき。
背中を撫でてあげていると、◎◎が嬉しそうに微笑む。
そしてそのまま「やっぱり花京院がいちばんいいなぁ」と言われたとき。
僕だって◎◎がいちばん好きだよ、と教えてあげたくなる。
承太郎に無理矢理タバコを吸わされて、涙目になっているとき。
げほげほ、と咳をしている姿もいい。
朝寝坊してしまった◎◎を起こす権利がもらえるジャンケンに勝ったとき。
まだとろんとしている顔の◎◎は最高に可愛い。
寝ぼけたまま「んー、かきょういん....」とむにゃむにゃ呟かれたとき。
僕はこのまま◎◎と同じ布団の中に入りたいと本気で思う。
朝食の席が隣になったとき。
「ねえ、花京院の牛乳ちょうだい」と指をさされたとき。
◎◎のコップに牛乳を注いであげながら僕は最低なことを考えている。
◎◎。ごめん。
泊まっている部屋が隣になったとき。
おやすみを言いに、◎◎がわざわざ僕の部屋を訪れてきてくれて
「おやすみ」と言うと優しく笑ってくれたとき。
僕がどんな気持ちで夜を過ごすのか、◎◎には想像もつかないんだろうな。
承太郎やポルナレフのところじゃなくて、真っ先に僕のところへ来てくれたとき。
◎◎と目が合ったとき。そして二人で笑い合ったとき。


僕は◎◎で、抜きたいと思う。



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