「小鈴さん、これを」
「よし…」
「小鈴、準備はできたか」
「はい」
「では行くぞ」
「あ、小鈴さん!仙蔵!」
「お待たせしました」
「お前が音無小鈴か?」
「そうですけど…貴方は」
「僕と同室の…」
「六年は組の食満留三郎だ。よろしく頼む」
「こちらこそ…」
「そんで、こっちが…」
「私と同室の潮江文次郎だ」
「よろしくお願いしま…」
「六年は組は実習、六年ろ組は任務中に負傷。俺達はろ組を救出をするだけだ。お前とよろしくするつもりはない」
「…承知しております」
「子どもっぽいぞ、文次郎」
「うるせえ、予定を狂わされてんだよこっちは」
「それくらい我慢しろよ。いつも忍術学園一ギンギンに忍者してるんだから。願ったり叶ったりだろ」
「おい…喧嘩売ってんのか、留」
「お、勝負するか?」
「いいだろう、受けてたってやる」
「ちょ、やめなよ!二人とも!」
「煩わしい」
「みなさんお出かけですか?」
「ええ、今から任務に」
「そうですか!頑張ってくださいね!」
「あれ?貴女は…」
「な、なんでしょう…」
「もしや…侵入者?!」
「いつから学園に?!」
「数日前ですが…」
「入門表にサインしましたか?!」
「ぼ、僕がしたじゃないですか!ほら、あの時!」
「ええ?そうでしたっけ…」
「どこかのくノ一さん…まさかこれのことですか?」
「そうです!あの時は怪我を負って意識がなかったから、僕が変わりに書いたんですよ!」
「ああ、そういえば…でも、もうお元気そうですし書き直してもらいますからね!入門表と出門表にサインしてください!」
「び、びっくりしました…」
「小松田さんはへっぽこ事務員だが、来訪者や外出者からサインを取る事だけは唯一得意なんだ。そのせいか無断侵入者、無断外出者の存在を決して許してくれないから…名前は書いといた方がいいぞ」
「そうなんですか…」
「それじゃ、手筈通り。我々は迂回していくからお前達は先に行け」
「うん、気をつけてね」
「善法寺くん達もお気をつけて」
「よし…我々も向かうぞ」
「はい!」
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