「七松くん、怪我はありませんか」
「ああ、私は大丈夫だが…お前こそ大丈夫か」
「え…」
「まぁ…なにがあったのかは分からんが、細かいことは気にするな」
「…はい」
「小鈴」
「立花くん…!」
「小平太、無事だったのか」
「ああ、こいつのお陰でな」
「立花くん…潮江くんは?」
「小平太を探している途中で姫様の居場所を掴み、混乱を生じて文次郎が脱出させた」
「よかった…!」
「そういえば、善法寺くん達は…」
「あいつらは実習中の身だ。手を貸さなくていい」
「しかし…」
「侵入者だ!」
「カキツバタ城の姫君が連れ去られたぞ!」
「出合え出合え!」
「気づかれたか」
「一時撤退するぞ」
「あ、おい…!」
「立花くん達は先に戻ってください!」
「小鈴…!」
「そこか!」
「くそっ…」
「お前達、忍術学園の者だな!」
「クロツルバミ城に潜入した挙句、銘刀を持ち出すなんて…」
「牢屋に突っ込んでおけ!」
「私が施錠しておこう…残りは侵入者を追え」
「ああ、頼んだぞ!」
「善法寺くん…」
「え…小鈴さん?!」
「しっ…怪我はないですか」
「う、うん…大丈夫だけど」
「食満くんも…」
「仙蔵達は?」
「七松くんと姫様は立花くん達が脱出させてくれました。善法寺くん達を置いていくわけにはいかなかったので、ドクタケ忍者に変装して紛れていたんです…」
「そうか…助かった」
「銘刀も手に入れたし、戻りましょう…長居は危険です」
「そうだね…」
「こっちです…」
「っ、危ねえ!」
「え…?!」
「大丈夫か?!」
「は、はい…でも一体なにが…」
「ぐ…」
「ち、父上…」
「「父上?!」」
「腕を上げたな、蓮之介…」
「はっ、俺を放り投げておいてよく言う…」
「山田先生まで…」
「なぁ、蓮之介…忍術学園に来ないか?」
「…なんだと?」
「クロツルバミ城は評判の悪い城だ。お前のような実力者を使い捨てにするのは勿体無い…」
「父上…!」
「小鈴…」
「一緒にいきましょう!忍術学園に!父上ならきっと良い教師になれます…!」
「…なにを馬鹿なことを」
「こんなところにいてはダメです!私達と一緒に…!」
「あれは…」
「小鈴、避けろ!」
「え…」
「ぐっ…」
「父上…?」
「蓮之介…!」
「父上…父上!!」
「くそっ…」
「いやぁっ…」
「ちっ、外したか…」
「この野郎!」
「よせ、追うな!」
「しかし…!」
「今はここから離れるぞ!」
「善法寺くん…!父上を!」
「私はお前の父では、ない…」
「じゃあなぜ助けたりなんか…!」
「マツバ城の奥方様と約束したんだ…お前を守り抜くと…」
「なんですか、それ…意味がわかりません!私は父上の子です!そうですよね、伝蔵さん!」
「…それは」
「違う…お前の本名は松葉鈴…マツバ城城主、松葉秋嗣様の娘だ」
「なっ…」
「伝蔵…」
「ああ…」
「鈴様を…頼む」
「父上…?」
「…残念だけど」
「そんな…父上!父上!」
「いたぞ!」
「曲者だ!」
「小鈴…!」
「嫌です!父上を置いて行きたくない!」
「すまん」
「ぐっ…」
「山田先生…」
「蓮之介さんは…」
「構うな、伊作。撤収するぞ」
「…っ、はい」
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