「振り切れないな…」

「仙蔵、先に行け」
「ここは俺達が引き受ける」
「頼んだぞ」

「敵は五人か…」
「俺が三人やる。留、お前は後衛を狙え」
「なに言ってやがる!俺が三人やるんだよ!」
「いーや俺だ!」
「俺だっつってんだろ!」

「行け」
「はっ」
「おーっと行かせるか!」
「この際どいつでもいい!勝負だ!」
「ギンギンに打ちのめしてやる!」

「潮江くん達、大丈夫でしょうか…」
「あいつらは戦闘を楽しんでるはずだ…心配ない。我々は先を急ぐぞ」
「はい」

「ありました…御神木です!」
「させぬ…」
「追いつかれたか…小鈴、急げ」

「雷が…!」
「なんだ、あれは…」
「麒麟…?!」

「汝を呼び起こしたのは貴様か…?」
「我が願いを叶えたまえ」
「其方の大事なものと引き換えに、願いを受け入れよう…」
「…私の命と引き換えに鏡の消滅を」
「よかろう…」

「小鈴…!」
「あっ…」
「小鈴ー…っ!」

「小鈴…」
「う…」
「小鈴…!」

「…っ、たちばなくん?」
「無事か…?!」
「な、なんとか…あ」

「鏡が…」
「粉々だな…」
「これで良かったのでしょうか…」
「どういうことだ?」
「私の命と引き換えにという条件だったのに…」

「やはりな…」
「え…」
「お前、死ぬつもりだっただろう…」
「…」
「何故、逃げようとした」

「逃げてなんか…!」
「逃げているだろう、現実から…」
「…っ、そんなこと」
「小鈴ー!」
「…あ」

「大丈夫か?!」
「なんだよ、さっきのでけえ雷は…って」
「お前らどうした?」
「深刻な顔して…」
「…いや、なんでもない」

「鏡の処分もできましたし、後はこれを月光の湖に閉じ込めるだけです…」
「その湖はどこにあるんだ?」
「ヒトエウメ城の近くにあります…一度姫様の元に戻りましょう」

「手伝うぞ…」
「…結構です」
「なにがあったんだ?」


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