「小鈴…?!」
「利吉さん?!どうしてここに…」
「一重梅春彦殿のご依頼でね…姫君を救出しに行ったんだ…」

「ということは姫様は…」
「無事だよ。中で待っている」
「よかった…!」
「我々も向かうぞ」
「はい…!」

「姫様」
「おお!無事だったか!」
「只今戻りました」

「鏡はどうなった!」
「無事処分できました…後はこれを月光の湖に封印するだけです」
「こちらも陰陽師を揃えておる。早速儀式を執り行うぞ」

「ここが月光の湖…」
「なるほど…確かに月の光が反射しているな」
「はじめるぞ…」

「よし!これで全て終わったぞ!」
「…全て」
「小鈴?どうした…」
「…あ、いえ」
「忍術学園の者にも礼を言わなければな。マツバ城の一件に巻き込み、申し訳ございませんでした。心より感謝申し上げまする」

「それからカキツバタ城くノ一、音無小鈴よ」
「は、はい…!」
「お主にも世話になったな…此れを以て、カキツバタ城くノ一を解雇する」

「そして、ヒトエウメ城のくノ一として今後とも精進するように」
「…!」
「春彦殿とも相談してな…妾の側近を入れ替えてもらったのじゃ」

「それって…」
「本当は一人の娘として幸せになってもらいたかったが、これがお主の願いならば仕方あるまい」
「有難きお言葉…っ、一生かけてお守り致します」

「よかったな、小鈴…」
「はいっ…!」
「さぁ、みなさんもお疲れじゃろう。休んでいかれると良い」

「立花くん…」
「ん?」
「先ほどはすみませんでした…せっかく助けていただいたのに、あんな態度をしてしまって」
「いや…お前が生きてくれたらそれでいい」
「…どうして」

「ん?」
「どうして、こんなに私のことを気にかけてくれるんですか…貸し借りの範疇を超えているような気がします…」
「…さっきのシロツメクサ、持ってるか?」
「え?あ…これですか?」
「…昔、今みたいにシロツメクサをもらったことがあると言っただろう?」

「それをくれた子と、お前の笑顔が似てたんだ…姫君ではないと思う」
「え…」
「もう一度、お前の笑顔が見たかったのかもしれないな…」
「も、もう…なんですかそれ」
「…それはお前が持っておけよ」

「え…」
「私とお揃いなんだ。きっと良いことがあるさ…」
「そうですね…大切にしておきます」


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