「あ…」
「諸伏、景光…」
「こんなところにあったんだ…」
「ごめん、別れてほしい…」
「どうして?今の仕事が落ち着いたら結婚しようって約束してたのに…」
「…それどころじゃなくなったんだ」
「ちょっとスコッチ、まだぁ?」
「あ、ああ!今行くよ…ってわけだから、ごめん。俺のことは忘れて」
「待って…!あっ」
「望月…」
「う、うぅ…」
「望月…!!」
「あ…」
「気がついたか?」
「風見、さん…?」
「大丈夫か?なにがあった?」
「家の整理してたら指輪が出てきたんです…」
「それは…」
「これ見てたら、頭痛がして…」
「…そうか」
「えっと…降谷くんは?」
「降谷さんは急遽任務が入ってな…今日は帰れそうにないから望月の様子を見てやってくれと頼まれたんだ」
「そう、ですか…」
「飯は?何食べた?」
「なにも…食欲なくて」
「顔色悪いもんな…病院行くか?」
「そこまでじゃないんで大丈夫です…」
「じゃあなにか作ってやるよ…といっても簡単なものしか作れないが」
「ん…?」
「どうした?」
「犬の鳴き声?」
「あ、ああ…降谷さんの愛犬だ…」
「え、降谷くん犬飼ってたんですか?」
「ここ最近捨て犬を拾ったらしくてな…名前はハロと言って、降谷さんがいない時は私が面倒を見ているんだ…今もこいつの散歩してる時に降谷さんから連絡があって、お前の家にルート変更したんだぞ」
「そうだったんですか…わ」
「おお、懐いてる…お前のことわかるんだな」
「わからないのは私だけですもんね…本当、情けない」
「その時になったら思い出すさ…ってどうした?ハロ」
「風見さん、なんか焦げ臭いです!」
「しまった…!」
「あ…ハロもいく?」
「ああ、やってしまった…」
「風見さん、これは…」
「昨日のカレーが残ってたからカレーうどんにしようかと思ってたんだが…焦げてしまったな」
「…ふ、ふふ」
「な、なんだ?」
「風見さんって不器用なんですね、降谷くんと違って」
「…降谷さんが器用過ぎるだけだ」
「それもありますけど、ふふ…」
「おい、笑いすぎだろ…」
「ごめんなさい、なんかおかしくって…」
「まぁ…見た目はアレだが、味は変わらないはずだ…いただくとしよう」
「はい」
「っと、ハロはダメだぞ。君の分はこれだ」
戻る 次へ
トップページに戻る