「どうぞ」
「入るぞ…」
「ジャミル様…お疲れ様です」

「ああ、疲れた…」
「カリム様は?」
「やっと寝てくれたよ…初日で興奮してたのか、なかなか眠ってくれなくて困ってたんだ」
「そうでしたか…やっぱり私が子守唄を唄った方がよかったかしら」
「もっと興奮するからやめてくれ…」

「それより、お前は大丈夫だったか?」
「なにがです?」
「毒味して…」
「今回は大丈夫でしたよ!いつも通り、とっても素晴らしいお味でした」
「それなら良かったが…」

「なぁ、アディラ…」
「はい?」
「さっき、カリムとなに話してたんだ?」
「あ…」
「こうして…見つめあっていただろう?」

「結婚の話、です…」
「…!」
「まだ、諦めてないからと言われてしまって…」
「…そうか」
「どうしたらいいの、私…これ以上カリム様のこと突き放せない…!」

「心配するな、アディラ…」
「え…」
「俺がなんとかしてみせるから…だから、泣かないでくれ」


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