「ふぅ…」
リーの手術が無事に終わった。ナツメもツナデの手伝いをしていたが、流石五代目火影。最高の腕をしていた。
「ん、あれは…」
私もあんな風になりたいとー…はじめて思った。今までは医療忍者に対して''役立たず''と思っていたがそれは自分自身がそうだったからだ。
「手術、成功したようだな…」
「ええ…」
「もう出てきて大丈夫なのか?」
過去の自分は医療忍者だったのに、大切な人の死に間に合わず、失ってしまった。そんな自分が情けなくて、大嫌いで。自殺という道を選んでしまったが、転生できたのはただの偶然だ。自ら命を経っていいことなんか一つもない。
「リー、お前はお前のやるべきことをやれ」
「明日からこの階段は一人で登れます!」
「リー…」
今回、それを身をもって痛感させられた気がする。否、リーは自殺しようとしていたわけではないが、ツナデに「忍者を諦めろ」と言われ人生のどん底に叩きのめされていた。もしそれがナツメだったらどうしていただろうか。想像するだけでも怖いなと小さく失笑してから、彼らに駆け寄った。
「ネジ…!」
「ナツメ?いたのか…」
「どこ、行くの…」
「サスケが里を抜けた…連れ戻しに行ってくる」
「私も…!」
でも、この私がツナデ様の弟子にー…医療忍者になったんだ。もう誰も傷つけさせないし、失いたくない。そんな思いで私も一緒に行きたいと口走ろうとしたその時。シカマルがため息をついた。
「めんどくせぇけど、これはオレの小隊だ。お前は連れて行けねぇぜ」
「…っ、わかってる、それくらい」
「ナツメ、お前はリーの側にいてやってくれ…」
シカマルを小隊長としたフォーマンセル。この後、ネジがどうなってしまうのか知っていたナツメは複雑な気持ちで見送ることしかできなかった。
「よし、じゃあ行くか」
「待って!」
「サクラちゃん…!」
「ナルト、私の一生のお願い…!サスケくんを…サスケくんを連れ戻して!私にはダメだった…私じゃサスケくんを止めることができなかった…もうきっと、サスケくんを止めることが…救うことができるのはナルト…あんただけ!」
「サスケはぜってーオレが連れて帰る!一生の約束だってばよ!」
どうやらサクラの制止も聞かずに、サスケは里を抜けてしまったらしい。ボロボロと涙しているサクラ。そんな彼女にナルトはどこか複雑そうな顔をしながらもナイスガイなポーズを決めてから、仲間と共に木の葉隠れの里を後にした。
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