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「ナツメは大丈夫なのかってばよ?」
「闇影の瘴気は抜いてもらったはずなんだがな…黒水晶に閉じ込められていた影響で失神したままだ」
「とりあえず、休んじまった分取り戻さねぇとな…」
「セツナさんがくれた地図によると、東の方向に扉があるみたいね…」
「扉?」
「恐らく、ナツメさんと虹影が幽閉されていた扉よ…今もそこにいるかは分からないけど、手がかりはこれしかないし、行ってみるしかないんじゃない?」
「そうだな…」
「その地図は、」
「ナツメ…!?」
「気がついたのか」
「本物…ここに、印がある」
「立てるか?」
「うん、平気…」
「よし、行くぞ」
「これか…?」
「うん、この扉だ」
「でっけぇ扉だなぁ…」
「この中にいたというのか?お前達は…」
「そうみたいだね…私も今知ったよ」
「あっつ…」
「どうした!?」
「闇の書がー…共鳴している」
「白眼」
「どうだ、ネジ…」
「なんということだ…無数の屍が蠢いている」
「怖い話は苦手だってばよ」
「そんなこと言ってる場合じゃねぇだろ…」
「恐らく、巻物に反応してこちらに押し寄せてきているんだ…扉を開けたら一斉に飛びかかってくるぞ…」
「おっけー。それなら任せてよ」
「任せてって…どうするつもりなんですかナツメさん」
「明遁、光琳波」
「ナツメさんの矢が…!」
「いつも通りに戻ってるってばよ!」
「それに扉と屍も吹っ飛ばしやがった…!」
「今のうちに急ぐぞ!」