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「暗遁、黒水晶」
「くっ…」
「おお、美しい…」
「白眼」
「黒水晶の光によって、闇影の瘴気が薄れていく…」
「本当にこんなことが…」
「うっ…」
「人体に影響はないんだろうな?」
「ええ勿論…そうならないようにしていますとも」
「それなら良いが…」
「失礼ですが、あなた達はどのようなご関係で?」
「…見てわかるだろう」
「愛し合っているのですね…誰も邪魔することができない、深い部分から」
「…それがどうした」
「羨ましい」
「は?」
「私も黒曜様とそうなりたかった…」
「あなたは蜂須賀黒曜が気になるのですかか?」
「ええ…幼い頃からずっと見てきましたから…黒曜様がナツメ様に一目惚れした時のこともよーく覚えています」
「一目惚れ…か」
「闇隠れの里と虹隠れの里は昔から仲が悪く、戦争を繰り返してきました。その争いを止めるために、蜂須賀家の長男と虹村家の長女を引き合わせようとしているのですがうまくいかず…
運命に抗おうとしているのでしょう、黒曜様は言うことを聞こうとしないのです」
「おい、セツナよ」
「はい、なんでしょう」
「この者をこのまま保存することはできぬのか?」
「なっ…」
「黒曜様…それは契約違反にございます」
「俺の言うことがきけないのか」
「できませぬ」
「このっ」
「暗遁、暗黒物質!」
「ぐあっ」
「ネジさん!彼女を連れてお逃げください!もう瘴気も大分薄れているはずです!」
「わかりました!」
「セツナぁ…邪魔するな…!」
「なりませぬ、黒曜様!」
「その女を寄越せえ…!」
「んあ?どうしたんだってばよ、ネジ」
「ナルト!ここから離れるぞ!」
「え、なんで?」
「いいから、早くみんなを連れてこい!」
「お、おう!わかったってばよ!」