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「たのもーっ!」
「道場破りでもするつもりかお前は」
「ど、どちら様でしょうか…?」

「ヒナタ様…」
「ヒナタちゃん久しぶり!突然だけどヒアシ様おられるかな?」
「え、ヒアシ様ですか…?」
「おい、お前なにをするつもりだ?」
「いいからいいから」

「何事だ、私を呼びつけるなんて」
「ヒアシ様…!」
「どういうつもりだ、ネジ…」
「も、申し訳ございません」
「ん、そちらの女性は?」

「はじめまして、ネジくんの同期の猿飛ナツメと申します」
「猿飛…というと三代目のお孫さんか?」
「はい、ネジくんとはアカデミー時代から仲良くて、お付き合いさせて頂いています」
「お付き合い…?」
「ちょっと待ったー!」

「あ、ちょっと…!」
「ネジ兄様とお付き合いしているのは私だって何度言えば分かるの!?」
「こうばったらネジに直接聞こうよ」
「さあネジ兄様…」
「私かサンゴちゃん…」

「お前にきまっているだろう、ナツメ」
「よし」
「悔しー!」
「どういうつもりだ、ネジ。お前はサンゴと…」
「その件ですがヒアシ様、オレには大切な人が…」

「じゃなくって」
「ゴホン…好きな子がいます」
「サンゴのことではないのか?」
「ええ、こちらのバカっぽい顔をしている奴です」
「一言余計なんだけど!?」

「一見バカっぽい奴に見えますが中身は努力家で明遁術という血継限界も受け継いでいます」
「ネジ…」
「ほう、その血継限界とやらを見せてもらおうか」
「では一発いきますね。明遁、光琳波」
「ほう…見事だ」

「確かに白眼を継ぐには血縁同士が効率的ですが、彼女の血継限界とオレの白眼があれば無敵です…日向家は更なる高みに到達することでしょう」
「…なるほど。良いパートナーを見つけたなネジよ」
「ということは…ヒアシ様」
「うむ、お前達の絆がいかようなものかはっきり分かった。猿飛ナツメをネジの婚約者として許可する」
「ありがとうございます!」

「やったわね、ナツメ!」
「テンテン!」
「来ていたのか…」
「ちょっと心配でね!ずーっと覗いてたんだから!」
「テンテンも色々ありがとう、心強かったよ」

「そんな人を選ぶなんて…ネジ兄様のばかーっ」
「サンゴちゃん…っ」
「良い、放っておけ」
「でも…」
「オレがなんとかしておくから、だから今だけはー…」