Ich bedauere, dass ich liebe dich?(普→洪)
取り残されたのは、
俺なのか、
それともあいつの方なのか、
それは今でも分からない。
あいつが「女」になっていくのを俺はずっとそばで見ていた。
だけどやっぱり見ていられなくて、途中で目を逸らしてしまった。
あまりにも痛々しくて。
あまりにも眩しすぎて。
その間にあいつは変わってしまっていた。
凶暴さは鳴りを潜め、
一人称は「私」になって、
手には剣ではなく箒を握るようになって、
そして優しく笑うようになった。
いつの間にか「女」でいることの方が普通になっていた。
そんなあいつを、いつからか正面切って見ることが出来なくなっていた。
その変化に戸惑うことしかできなくて。
そのあまりの眩しさに見つめることすら出来なくて。
あの時、目を逸らしてしまった瞬間にきっとすべては決まっていたのだろう。
あいつの変わっていく姿を見ていたくなくて、
俺は逃げてしまったから。
それでも、あいつを目で追っている俺がいる。
きっとそれは、愛とか恋とかという甘いもんでもなく、
あの時どうして目を逸らしてしまったのだろうという後悔の念なんだろう。