ギルエリ学パロ

国だったときの記憶は無い
だけど、ギルは「ハンガリー」の夢を見る。
あくまで「ギルベルト」と「エリザベータ」の話。

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もしも私たちが普通の人間として生まれることが出来たならこんな気持ちを味わうことは無かったのだろう。


だけど私たちは国だから、
「必要とされなくなること」

それは私たちのような存在にとって「死」を意味する。

人々に必要とされなくなった国は文字通り消滅する。

 

それはあいつの身に訪れた。

 

ドイツ帝国が誕生した時だって消えなかったのに。

大戦後に分割されたときだって東ドイツとしてしぶとく存在していたのに。

そもそもあいつは国ですらなかったのに。

 

プロイセンはある日突然姿を消した。

 

「さよなら」も言えなかった。

引き止めることも出来なかった。

その瞬間、その場にいることすら出来なかった。

 

ねえ、まだまだ言いたいことがあるのよ。

ねえ、まだまだ返していないことがたくさんあるの。

 

この気持ちが、私が国であるがために味わうものだとしたら私は国でなくてもいい。

私が普通の人間として生まれていたらこんな気持ちにならずにすんだのかしら?

 

ねえ、プロイセン。

 

もう一度会いたい。

会いたいの。

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