※食べ物で遊んではいけません


十四「ほっ、はぁっ!」
トド「お見事!」
おそ「何やってんだよ、十四松の頭にみかん2個も積んで。鏡餅ごっこか?」
トド「最初はね。でもすごいんだよ。十四松兄さんのバランス感覚」
十四「おそ松兄さんも載せてみてよ」
おそ「どれどれ……おおーっ」
一「何かまた奇妙なことやってるね」
十四「あっ! 一松兄さんも、そのみかんちょうだい!」
一「いいよ」
カラ「なんだなんだ」
チョロ「どうしたのさ、みんな揃って」
おそ「二人とも、ちょうどいいところに来たな」
カラ・チョロ「?」

 そして……

おそ「頭の上にみかん6個! すっげー」
一「ここまで来ると、みかんがすごいのか十四松がすごいのかわからないね」
トド「そのまま一回転! パーフェクト!」
 おお〜(パチパチパチ)
トド「まるで曲芸みたいだ」
カラ「サーカスにも出れる勢いじゃないか?」
おそ「よし、じゃあそのままあの黄色いバランスボールに乗ってみよう!」
チョロ「もう充分すごいのは伝わったから、これ以上無茶しない方が――」

 \ドンガラガッシャーン/

チョロ「……言わんこっちゃない」
おそ「ああーっ! 転んだ拍子にみかんが!」
十四「全部つぶれた!! どーしよう……」
チョロ「とりあえず、つぶれちゃったものはしょうがないよ。後片付けしよう」
おそ「せっかく母さんから一人一個ずつもらったみかんだったってのにー!」



母「みかん? あら、大丈夫よ」
一同「え?」
母「今年は、ほら、箱でいただいたの! だから、悪くなる前にいくらでも食べてちょうだい」
一同「やったぁー!!!」

おそ「長男の俺が一番食うんだぜ〜」
カラ「お、おい誰だよ俺のポケットに腐ったみかん入れたの」
一「僕は1個でいいや」
十四「じゃあ僕は14個〜!」
チョロ「もう頭の上に載せるんじゃないぞ」
トド「そう言ってるチョロ松兄さんの頭の上に、みかんの皮の白い部分載ってるよ。ププッ」
チョロ「ちょっ……! おいこら、そこら中で食べ始めるのはいいけど……ゴミくらいちゃんと捨てろー!」

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