第4話 確認

絵『ねぇ、お姉ちゃん』

絵麻は頼んだカフェモカをちびちびと飲みながら、私の方をじっと見つめた。

私『な、なに?』

絵『お姉ちゃんは、やっぱり一緒に住まないの?』

絵麻の口から出た、「一緒に住む」などと言う言葉に目を見開いてしまった。

私『…何言ってるの、絵麻ちゃん。私がいたらただの迷惑でしょ?だから良いの。1人で』

絵『私、昔みたいにお姉ちゃんと…』

私『やめてっ』

私は思いっきり机を両手で叩いた。

冷たい汗が私の背中を通るのがよくわかる。

絵『おねぇ…ちゃん?』

私『ご、ごめん。違うの』

怯えたような目で震えている絵麻を見て、ふと我に返った。

絵『あ、あのね、お姉ちゃん。私、もう兄弟の皆に嘘が付けないの』

私『…え?』

絵『1度でいいの。兄弟達と会ってみない?』

脳裏に昔の記憶が映った。

私『い、いやよ!関わりたくないっ…』

嫌な、嫌な記憶。

絵『でも』

その時、プチンと何が千切れた。

私『ああああ、もう!うるさいわね!黙りなさいよっ…!』

あぁ、早く。早く…

絵『お姉ちゃんっ』

早く帰りたい。

私『…帰る』

絵『ねぇ、お姉ちゃんっ!』

私『帰るから!』

私は机に一万円札を叩きつけて、外に出た。

それから私はどうやって帰ったのか覚えていない。