「二次試験くらいまでは大人しくしてようかとも思ったけど一次試験があまりにタルいんでさ{emj_ip_0833}選考作業を手伝ってやろうと思ってね{emj_ip_0836}ボクが君達を判定してやるよ{emj_ip_0835}」
トランプを操る姿が何とも不気味でかっこいい。
「判定?くくく、バカめ。この霧だぜ、一度試験官とはぐれたら最後、どこに向かったかわからない本隊を見つけ出すなんて不可能だ!!つまりお前もオレ達もとり残された不合格者なんだよ!!」
そう言った男はヒソカにトランプを投げられた。
「失礼だな{emj_ip_0833}キミとボクをいっしょにするなよ{emj_ip_0836}」
男は倒れた。
「冥土の土産におぼえときな{emj_ip_0835}奇術師に不可能はないの{emj_ip_0834}」
「な、なんだそれかっこいい…」
つい小声で呟くと、
「ズレてるしそんなこと言ってる場合じゃない!!」
とクラピカに怒られた。
「殺人狂め、貴様などハンターになる資格なんてねーぜ!二度と試験を受けれないようにしてやる…!!」
「そうだなァ〜…君達まとめてこれ1枚で十分かな{emj_ip_0835}」
ヒソカがトランプを1枚掲げると、周りにいた男達がほざけと叫んで飛びかかった。
しかしヒソカに叶うわけもなく次々にトランプで切られていく。
「くっくっく あっはっはァーーァ{emj_ip_0834}」
「やだ、狂った顔もステキ…」
「ココロ、目を覚ましてくれ…」
「君ら全員不合格だね{emj_ip_0836}残りは君達4人だけ{emj_ip_0834}」
ヒソカが近づいてくる。
「おい、オレが合図したらバラバラに逃げるんだ」
76番の人に言われた。
ヒソカは強いし戦って勝てるわけがない。
仕方ないから逃げるのには賛成だ。
「今だ!!」
3人とは別方向に必死に走ったが、ヒソカのいた方向からレオリオの声が聞こえてきた。
どうやら反撃するつもりらしい。
レオリオじゃ叶わない。
私も戻るか。
やはりヒソカの近くにはレオリオ。
しかしヒソカはゴンの釣り竿で攻撃されたようだ。
「ゴン!?」
「何でここに!?」
「やるねボウヤ{emj_ip_0835}」
ゴンが身構える。
「釣り竿?おもしろい武器だね{emj_ip_0834}ちょっと見せてよ{emj_ip_0836}」
「てめェの相手はオレだ!!」
「バカか!!レオリッ」
──ゴッ
とんでもなく痛そうな音を立ててレオリオが飛ぶ。
ヒソカに殴られたのだ。
それと同時にゴンがヒソカに釣り竿を振り下ろすが避けられ、首を掴まれた。
「仲間を助けに来たのかい?いいコだね〜{emj_ip_0835}」
ヒソカがゴンの首から手を離す。
「大丈夫、殺しちゃいないよ{emj_ip_0833}彼は合格だから{emj_ip_0834}」
「んん〜」
「うん!君も合格{emj_ip_0834}いいハンターになりなよ{emj_ip_0835}」
ヒソカの携帯が音を立てた。
仲間からの連絡みたいだ。
「お互い持つべきものは仲間だね{emj_ip_0834}一人で戻れるかい?」
ゴンは無言で頷いた。
「いいコだ{emj_ip_0835}」
「あっ!!ゴン、私ヒソカに聞きたいことがあるからヒソカ追っかける!!」
足が速くて追いつくのに少し苦労した。
「ねぇヒソカ!!」
「君はさっきの…」
「うん!それよりヒソカ、トランプが武器って変わってるよね。もしかして念で強化してる?」
「ボクに臆せず話しかけるなんて珍しいね{emj_ip_0833}」
「別にいいじゃん今殺気感じないし!!それよりトランプ、念で強化してるの?」
「んー、君念使い?」
「ええと、たぶん違う」
「たぶん?」
私がたぶんと言ったのは、私は念について知っているけど纏と絶しかできないからだ。
2年くらい前、私がよく遊んでいた山でハンターを名乗る男の人に出会った。
根掘り葉掘り仕事について聞いていくと、いつの間にか念の話になっていた。
言うつもりはなかったけれどうっかり口に出してしまったものは仕方がないということで、念について色々と教えてもらったのだ。
その時に取ったメモは今でも大事に持っていて、今背負っているリュックに入れている。
「でも、まだ私はハンターじゃないからハンター試験に受かるまで念の修行は纏と絶しかしないことを条件に教えてもらったんだ!」
「なるほどそういうことね{emj_ip_0835}」
私は説明が苦手なのでかなり時間がかかってしまい、もう二次試験会場に着いた。
「レオリオまだ起きないねー」
「強く殴っちゃったからね{emj_ip_0834}」
「ヒソカってイケメンだねー」
「うん、そうだね………ん?何て?」
「えっ、ヒソカってイケメンだねって」
「脈絡無さすぎてびっくりしちゃったよ{emj_ip_0835}」
「あ、ゴン来た」
「君って話飛びまくる人なの?」
ゴンと目が合ったヒソカは少しかっこつけてレオリオを指さした。
ゴンとクラピカとキルアと目を覚ましたレオリオが話している横で棒立ちしている私が考えていることは、ヒソカのやつ私の質問はぐらかしたな、であった。
→