Long StoryShort StoryAnecdote

因果の鎖


 玉座にどっしりと座っているのは、この国の征服に最も貢献した戦士、この戦争を指揮した兵士団長の男だった。
 本来、ここに座するのは彼が仕える国王だが、王を乗せた船が海を越えてここに辿り着くまでにはまだひと月ほど時間がかかる。それまでは、戦場の前線で血を流した者達だけが自由に褒美を漁れるとっておきの時間だ。
「こちとら命を懸けてここまでやってきたんだ。少しくらいいい思いをさせてもらわなけりゃ割りに合わんというものだ」
 そう言うと、団長は返り血でところどころ固まった髭を得意気に撫でる。逞しい身体を包んでいた鉄の鎧は床に投げ出し、身軽な装いで椅子に深くかけていた。
 団長の膝の上には、目隠しをされた金髪の少年が後ろ手を縛られた状態で膝を立てて座っている。……否、少年の腰はわずかに浮いていた。少年は、玉座にかける団長のペニスを尻に突き挿れられているのだ。
「あ……ああっ、あひっ……ん、」
 アナルに突き立てられた極太のペニスが、少年の直腸をズブズブといたぶるように犯す間、少年は切ない喘ぎと唾液を漏らしながら、目隠しの布を濡らすよりほかない。まだ12、3歳といったところだろう年端もいかない子供には、あまりにも無体だ。
 ふたまわりは体格のいい中年男の勃起したペニスは、みっちりと少年の狭い肉筒を責めている。縁は哀れにも赤く腫れ、この行為がすでに長時間に及んでいることを物語っていた。
「へへ、すっげぇ……ガキのくせに奥まで締めつけがキツくてっ……く、うっ!」
 団長は少年の細い腰を後ろから掴むと、自分の具合の好いようにガツガツと突き上げた。
「あ、あっ! いやっ……やぁっ!」
 弱いところを擦られ奥を突かれて、少年は腰を浮かせ身悶える。男の長いペニスに狭い結腸口まで抉じ開けられた少年は、ガクガクと震えながら絶頂した。
「きゃうっ、ひ、あっ……!」
「はぁ、ああ、堪んねぇ……そら、みんなにも見せてやろう」
「ひっ!?」
 男は少年の足を抱え上げると、大きく足を開かせた。途端、ざわめきが起こる。同時に、男は少年の目隠しを外した。涙に濡れた少年の碧眼が、目の前の光景を映し出す。
 団長に犯される少年の前には、彼の部下達がひしめいていた。一同は酒や果物を片手に、あるいはこの国の民を床に引き倒し、あるいは壁に押しつけて辱めながら、好色な相合で2人の行為を鑑賞していたのだ。
「団長、どうです? 王族のガキの具合は!」
「可愛いツラしてるじゃないですか。後で我々にも味見をさせてくださいよ」
 あちこちから下卑た揶揄や嘲笑が飛び交い、少年はあまりの屈辱と羞恥にガクガクと震え出した。
「ひっ──ぃ……! いやっ! 嫌だ、見ないで……!」
「この国の王子だったお前が、まさか両性体とはなぁ。割れ目は小さいが、これからたっぷり可愛がってどんな極太のペニスも美味しく食えるように広げてやるからな」
 言うと、男は幼い割れ目をヌチョ、と中指で撫でた。少年の小さなペニスの少し奥まったところに触れた男の指先に、透明な粘液が糸を引く。
 アナルにペニスを挿入されたまま結腸を小突かれている少年は悲鳴をあげると、陰唇から新たにトロリと愛液を垂らした。
「そら、弄る前から濡らしてやがるぜ」
「ひ、いや、だ……あ、あ……ッ、」
 今まで誰にも、自分でさえ触れたことのなかった部分に、逆賊たる男の指が。ヌルヌルと中指の腹が小さなペニスの下にある肉の芽を擦り、少年の身体はビクビクと跳ねた。やがてクチクチと濡れた音が。
「はひっ……、ひあ、あんっ! いやぁっ……!」
「ほぉら、王子様のここも悦んで……ああ、本当に女の穴だ。中のエロい肉襞が指に吸いついて……早く挿れて欲しいってねだってるぜ」
 男は器用に指を動かし、クリトリスを刺激しながらヌチヌチと割れ目をこすった。溢れてくる愛液を指に絡めると、太い指を小さな割れ目に押し込む。
「いっ……! いた、いっ……!」
「すぐに好くなるからおとなしくしてな」
 中指と人差し指でヌチュヌチュと中を刺激されるだけで、少年は堪らず首を打ち振り内股を強張らせる。何といっても、まだアナルには男の剛直が収まったままなのだ。
「いやっ、ん! あひんっ!」
 指で前を弄られ、後孔も犯されて。その様が大衆監視の中で行われている。少年は羞恥という言葉では語り尽くせない感覚に頭が沸き立つ。
「あああっ、あ! んっ、んくぅっ!」
「ひひ、後ろも締まって堪らねぇ……おっと、指で処女喪失したらもったいねぇな」
「団長、ここはわたくしめに努めさせてはいただけませんか?」
 虚空から低い男の声がして、団長はニタリと笑った。
「それはいい。皆の者にこのガキの痴態をとくと見せてやれる」
「な、に……?」
 少年の近くには団長の男の他に、触れられるほどの距離に人影はない。しかし、対話する声は少年のすぐ目の前から発されているかのようなほんの囁き声だ。
 姿の見えない者との会話に、少年は怯える。
「こいつは魔導の者だ。わかるか? 今、お前の目の前に立っている。お前の父親がさんざん蔑んできた種族だよ」
 魔導──それは火や水、風や大地と共に生き、その自然の力を借りて特別な能力を使える者達のことだ。かつてはこの国にも多くいたと聞くが、少年の父親、そしてその先代の王にも闇の力だと忌避され、彼らの多くを処刑し、あるいは国から追放した。
 戦争が起きた時、魔導の力を持つ者達は少年の祖国に敵対する国に、力を貸すことにした。かつての同族の恨みを晴らすために。
 そうした怨恨は少年の与り知るところではなかったが、戦争とは得てしてその因果を知らない者達の間で繰り広げられ、新たな因果を生むものだ。
 話に聞いたことはあったが、少年は魔導の者を目にするのは初めてだった。目にする、と言っても、その姿を認めることはできないのだが。
「こいつはな、自分の姿を眩ますことができるんだ。わかるか? こいつがお前のここにブチこめば、お前の身体の中は奴ら全員に丸見えだ。犯されて感じてる無様なツラもな!」
「はっ、あ! いやっ……ああっ!」
 グチグチと割れ目を刺激され、少年はいやいやと首を打ち振るう。しかし次の瞬間、耳元に生暖かい吐息を感じて少年は身を強張らせた。
「ゆっくり挿れてあげますよ。おとなしくしていなさい」
 ひた、と太腿に触れる手の感触。確かに人の手が触れているとわかるのに、何も見えない。ただ、少年が掴まれたと感じている肌には、確かに手の形が食い込んでいる。
「ひっ……い、や……!」
 味わったことのない恐怖に、少年はこれまでの比ではなくガクガクと震えだした。
「皆の者、よく見ておけ! 王子が魔導の者に女にさせられる瞬間をな!」
 団長が囃すように言うと、観衆もワッと湧き上がった。
 と、人垣を割って数人の兵士達が前へと躍り出る。
「団長、最後まで抵抗していたこの騎士団長を捕えました」
 5人がかりで押さえつけられていたのは、銀髪の戦士だった。眉目秀麗と言っていい容姿だったが、今や兜を剥かれた頭髪も乱れ、全身は敵とも味方ともわからぬ血に塗れ汚れている。右足の脹脛には矢を受け、自身の血も床に滴らせていた。
「殿下……ッ!」
 憎き敵の長に犯される君主の子の姿を目に留めた青年は、押さえつけられていることも忘れて飛びかかろうとしたが、十字に交わした槍で押さえつけられてしまう。
「ほう、貴様はまだ生きておったか……よろしい、貴様には特等席で見せてやろう」
 青年は兵士達に取り囲まれたまま膝をつかされた。目の前には、王族の衣服を無残に引き千切られ、男の剛直に貫かれながら泣き喘ぐばかりの少年の姿があった。
「殿下……あ、ああ……っ」
 青年の目にも涙が滲む。
 王子が生まれた時に騎士になった青年は、まるで自分の家族かのように少年を愛でてきたのだ。成長を見守り、剣技の稽古もつけ、これからきっと立派な国王になるだろうと信じていた──。
「彼にも見せてやりなさい、貴方のよがり狂う姿を……」
 囁き声が少年の耳元に吹き込まれる。
 何も触れていない少年の陰唇がピクリ、震えたと思うとその割れ目がメリメリと押し開かれていく。
「あ、あっ……挿れないでっ……そんな、無理ぃ、あっ……!」
 目の前には敵兵達の好奇の視線、そして幼い頃から可愛がってくれた青年騎士の姿がある。しかし、はしたなく広げさせられた足を閉じることは叶わない。少年の膝裏には男の手が差し入れられ、ぐ、とさらに押し開かれていく。少年の白い肌に、男の手の形が明確になっていく。
「ひっ」
 団長の指に弄ばれたぬかるみに、硬くて熱いものが押し入った。
「あっ……う、そっ……いやっ、……嫌だ……っ」
 おおっ、と歓声があがったのは、はしたなく開脚させられた少年の陰唇が大きく口を開いていく様がまざまざと披露されたためだ。
「すっげぇ、堪らねぇな!」
「あれ、今あそこにヤツのイチモツがブッ刺さってるってことか!?」
「あ"あ"っ──!! い、いだいっ、いや、やだっ!! 抜い……んぎぃ……!」
 少年は必死に身を捩ったが、姿の見えない男は着実に少年の中に入ってきた。熱い息が頬にかかるのが気持ち悪い。しかし団長にアナルを犯されたまま、とてもここから逃げることなどできない。
「ひ、いっ──!」
 ぶつ、と少年は自分の中で何かが裂けるのを感じた。トロリ、秘部から鮮血が溢れる。
「ぁ……、」
 絶望的な少年の呟きの後、どっ、と観衆は沸いた。
「すげぇ、処女喪失の瞬間だ!」
「見ろよ、初めてであんなぶっといの咥え込んじまって!」
「お嬢ちゃん、大丈夫かい? アソコから血が出てるぜぇ!」
 愕然としている少年をよそに、あちこちから喝采が飛ぶ。
 ガクガクと震えている少年の耳に、男の荒い吐息が注がれた。
「ふっ……、ああ、好い具合ですよ。熱くて、すごい締めつけだ……。これからたっぷり可愛がってあげますからね」
「ひっ……いっ! いやっ! やぁっ……!!」
 ズン、ズン、ズンッ
 奥に押し入ろうとするかのように、男は激しく突き上げはじめた。しかし少年の身体はそれを拒絶し、なかなか深くは入らない。乱暴な突き上げに少年は痛みしか感じない。
「おい、初めてなんだぞ。優しくしてやれ」
 団長は笑いながらそう言うと、ゆっくり少年の腰を持ち上げ自身も抽挿をしはじめた。結腸をゴリゴリと抉じ開けられる少年は堪ったものではない。
「あ"あ"ーっ!! あ"あっ、あ"ンッ!!」
「そら、声色が違うだろ? 後ろは好さそうだ。前でもこの声を出させてやれよ」
「これからですよ」
 姿の見えない男は今度はゆっくりと剛直を出し挿れした。
「は、あっ……い、やぁあっ……!」
 ぐぷぐぷとゆっくり埋没してくる熱。それが少年の膣洞を擦り、いやらしく捏ねる。きつく締めつけるとそれはますます硬度を持ち、少年の肌はぞくぞくと粟立った。
 少年は未知の感覚にビクビクと痙攣しながらも、その剛直を受け入れるしかない。
「う、うっ……く、ああ、……少しは力を抜いたらどうです? これでは貴方も辛いでしょう」
 男は引き攣った笑いを零しながら、少し抜いてはゆっくりと挿入し、少年の反応を伺いながら腰を進めていく。
「は、いやぁ……やあ、あんっ……あー……っ」
 姿の見えない男のペニスが、どれほどのものか少年には想像もつかない。もう十分奥まで来ているというのに、まだ入ってくる。まだ──。
 少年は腰を揺らし、髪を振り乱した。団長の上で身体を捩る様は、まるで自分から腰を振って男を誘う娼婦のようだ。前と後ろを同時に責められ、しかも今、男を受け入れさせられたばかりの血を流す秘部は、抽挿にうねる内壁の様子までもが衆目に晒されている。
 抜き挿しの動きに合わせて少年の内壁も痙攣し、愛液にまみれ──その様を見守る男達は生唾を飲み、自身のペニスを扱く者達もあちこちに散見された。
「ひ、ぃっ……いや、いやぁっ……も、許しっ……あぁッー!」
「っ……! 奥まで、届きましたよ……っ」
 ゴツン、と奥を突き上げられる頃には、少年の身体は茹で上がったように全身ピンク色に染まり、その表情までもがすっかり蕩けたようになっていた。
「は、ひっ……く、うぅ、や、めっ……ひぇ、」
 少年の子宮口は男の亀頭に押し潰されんばかりに圧され、膣壁は全体がビクビクと痙攣している。少年は、魔導の者によって絶頂を極めていた。
 少年の膣内はさらに熱くうねり、ドロドロと愛液を溢れさせている。飲み込んだ2つのペニスを甘やかに、時にきつく締めつけ、男達はその快感に呻くとますます欲望を昂ぶらせた。
「は、ぅ……いやぁ……っ、あ、あっ……、」
「そら、お前のエロいアソコん中が丸見えだ」
 団長が後ろから少年の太腿をさらに大きく開かせる。魔導の者に正面から犯されている少年の陰唇は、確かにその男のペニスの太さに抉じ開けられて、ピンク色の膣内を晒していた。ビクビクと震える内壁、男のカウパーや自身の分泌する愛液で濡れる様までもが。
「すっげぇ……」
「ああ、俺も早くブチこみてぇ!」
 兵士達の声を聞きながら、青年騎士は何も言わずにただ俯いていた。せめて、王子の姿を自分の目に映さないようにと。
「あ、あ……っく、んっ……ふ、」
 それを見た少年も、ならば声も殺そうと唇を噛む。腕を捕らえられた青年に、耳を塞ぐことはできないだろうから。
「おや、声を堪えるおつもりですか? そうはさせません。彼にも聞こえるよう、たくさん鳴かせてあげますからね」
 囁き声がそう言った。同時に、男は少年の膣を掻き乱すような律動を開始した。
「は、あ"あ──っ! あ"っ! あ"あ〜〜っ!!」
 ぐぽ、ぐぽ、ぐぢゅ、と濡れた淫らな音。掻き出されるような深い前後運動に、少年の膣は子種を欲するかのようにぎゅうぎゅうと締めつける。中の肉襞の動きは少年が感じている様をまざまざと語り、狂ったようにうねる。男の暴力的な欲望が、大きく奥まで押し開かれる様に現れていた。
「い"やぁぁぁっ!! あ"〜〜っ! あ"んっ!あ"っ、あ"ぁっ、だめ、だめぇぇぇっ!!」
 奥から流れてきた汁が割れ目から泡立って溢れる。子宮口と結腸を交互に何度も激しく突き上げられた少年は絶叫すると、ビュクビュクと飛沫をあげた。
「ひっ……! ひ、うっ……!!」
 あまりの快感に、少年は何が起きたのかわからないという顔で口端から僅かに泡を吹いた。上気した肌にはしっとりと汗が滲み、彼の乱れた上等な衣服をもぐちゃぐちゃに湿らせていく。
 その表情は快楽の坩堝に沈められた囚人のように蕩け、眉を寄せ困惑しながらも潤んだ青い瞳や溢れる唾液は、この行為に溺れていることを隠せない。
 団長は少年の上衣も乱暴に引き裂いてしまうと愛らしい乳首を揉みしだき、首筋に吸いついた。
「はっ、ああっ、はぁあんっ、もう、もうだめ、だめぇっ……、あっ、ちちうえ、ははうえ……、神さまぁ……っ、」
 全身を愛撫されながら、少年は祈った。こんな淫らな営みを衆目に晒して、天に届くはずもなかろうに。
 魔導の吐息が少年の胸元にかかり、次いで熱い滑ったものが乳首に触れる。
「ふうンッ!」
 ツン、ツン、と悪戯に舐められていたが、ちゅぶ、と乳首全体を熱いものに覆われた。
「ひゃ、あああぁんっ!」
 少年は身を反らして自身の平らな胸を見下ろす。熱く刺激を与えられている左胸には何も触れていないのに、その薔薇色の先端が弾かれ、甘噛みされて引っ張られ、上下左右にぐにぐにと弄ばれている様が見てとれた。
「いやっ、いやあ! やめてぇえっ!」
 乳首を責められ、膣がビクビクと痙攣したと思うと再び潮を噴く。少年の身体の内側の反応まで見ることができる観衆は少年を嘲り、淫乱、売女、と罵倒する。
 少年は泣き叫びながら、自分の身体が見えない何かに玩具のようにされるのをただ見ていることしかできない。
「ひうっ、ひっ! や、いやぁ……っん! んは、ああっ」
 乳首の愛撫でも何度達しただろうか。さんざん虐められた胸の突起は艶めき真っ赤に腫れ、その先端はさらなる責め苦を希求するかのようにピンと張り詰めて震えている。
 何度も絶頂した秘部は、外陰部がふやけたように柔んで、潤んだ桃色の肉襞はまるで驟雨を受けた牡丹のようだ。
 少年はくったりとしなだれ、とろんとした表情で好き勝手に揺さぶられながら甘い喘ぎ声を溢れさせていた。
「さぁ、そろそろ中に出してやる。両親の仇の子種をしっかり受け止めろ!」
 団長の声がして、少年はぼんやりと背後を仰いだ。
「ぇ、……?」
「貴方の父上──この国の王の首をとったのは私ですよ、殿下」
 耳元に低い声が囁く。
「貴方の中に私の子種を注ぎ込むその瞬間も、父君にお見せしたかったですね」
「こ、だね……? い、や……やだ……父上、」
 クク、と嘲るような笑い声に、少年の身体はガクガクと震えだした。 
「いっ……いや、やだ! お願いだからそれだけは……っ」
「孕め! 我々同胞の血を交えた子を!」
「いや、い"や"あ"ぁぁぁっ!!」
 団長もまた、少年の後孔を激しく突き上げ、前立腺を刺激し結腸口にペニスの雁首を押し込む。少年は悲鳴もあげずに絶頂する。
「天国を見せて差し上げますよ」
 男の低い囁きの後、達し続けている奥にペニスを嵌められ、そこに熱いものが吐き出された。
 ビュグ、ビュルルルッ──〜〜!!
 執拗に擦りあげられ真っ赤になった少年の膣洞が、生成りの濃い精液でいっぱいになる。奥の奥で出されたそれは子宮口に叩きつけられ、少年はガクガクと痙攣した。
「かっ──はっ──……!」
 大きく無様に開かれた両足の内股は引き攣ったように震えていたが、その白い肌には人の手形が赤く残された。
 根元まで剛直を飲み込んだ陰唇はすっかり蕩けたように開ききり、ダラダラと中に出された精液を溢れさせる。少年のこうむった凌辱劇のあまりの激しさに、歓声をあげていた者達もやや息を飲んで見守るような雰囲気になった。
 後孔にも同時に出された少年の身体は、征服し尽くされたといってもいい。この国の大地と、同じように──。


 乱れたシーツの上で少年が1人、四つん這いになって腰を振っている。その腹はベッドについてしまうほど大きく膨らんで、少年が懐胎しているのは明らかだ。シルクの妊婦用のドレスを着せられているが、スカートの裾は捲り上げられ少年の背を滑り、尻は露出していた。
「あ"っ! あうっ! あ、はっ、あ"あっ!」
 少年の後孔は膣鏡で押し開かれたかのように中の赤い粘膜を晒し、そこから白い体液を垂れ流している。もし近くで覗き込む者があれば、少年の腸壁が今まさに逞しい剛直で蹂躙される様を直視できたことだろう。
「ひあーっ! んは、あっ、あ"あ〜〜っ!」
 少年は高く腰を上げてガクガクと膝を震わせる。前の秘部からもトロトロと愛液が溢れ出し、小さなペニスも薄い精液を垂らしながらぷるぷると揺れている。
「ふっ……、貴方という人は本当に……王族の血が聞いて呆れてしまいますよ。前も後ろもこんなにして、はしたないですね」
「ひ、ひぐっ! ぅ、うっ」
 魔導の男は相変わらず姿を現さずに、少年1人を孤独な快楽に突き落とす。
 あれから、少年はこの城に幽閉された。何人もの兵士達の慰み者にされ、結局誰の子種で孕まされたものかなどわからない。少年を犯した者達にとってはそんなことはどうでもいいのだ。
 ただ、少年にとっては祖国を滅ぼした者の血を引く命を、自分の胎内に宿していることには違いなかった。身体の違和感に気づいた時の絶望。絶食するなり、舌を噛むなりして死にたかったが、魔導の男はそれすらも許してくれない。
「ぉね、が……ころ、して……っ」
 犯されながら死を願う少年は、腹が膨れている以外には変わらぬ美しさを保っている。ただその表情には影が差し、それが年齢にそぐわぬ退廃的な色香を振り撒いてもいた。
「貴方を死なせるわけにはいきません。我々の同胞を産んでいただくまでは。それまでは快楽漬けにして差し上げます。貴方は後ろもお好きなようですから……!」
「あ、あ"あ〜〜ッ! いやっ、やだぁおく、おぐはもうい"やぁあっ!! ひ、やめ、やめでっ……ぁ、アッ……!!」
 ドチュッ、ドチュッ、と結腸を抉る深い突き上げに少年は絶叫する。しかしその哀願が聞き入れられることはない。
 妊娠がわかってからというもの、少年はこの男によって激しい肛門性交を強いられていた。少年の直腸はもはや性器と変わらないほどに敏感になり、自ずから腸液を分泌して濡れるほどにまで開発されてしまった。
 男の呻きと共に体内に精液を注ぎ込まれると、少年は否応なしに感じてビクビクと全身を震わせる。
「ひあっ……! いや、あ"っ……!! ひ、ひぐっ、ぎゃううぅ……っ!!」
 ドビュ──〜〜ッ!! ドクッ、ドクンッ
 少年の結腸口に嵌められたペニスから、大量の汚濁が吐き出される。
「ああ、精液には分娩を促す効果があるそうですよ。私達の子が早く生まれてくるよう、今度はこっちの口にもたっぷりと注いであげましょうね……」
 たった1人のベッドで、少年は淫らに腰を振り続けた。新たな因果を、その腹の中に育みながら。

2020/07/02

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