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悪戯なキス


 僕は狼男の衣装を着てお隣に住む大学生のおにいちゃんの家を訪ねた。両親が留守がちで1人でいることが多い僕を、いつも気にかけて遊んでくれる優しいおにいちゃん。ハロウィンの今日も、僕は1人だった。
 おにいちゃんは笑って、ガオー、とすごむ僕を抱き締めるとおうちに迎えてくれた。それから2人でカボチャのケーキを食べて、それから、それから……どうして、こんなことをしているんだっけ?
「ほら、お菓子だよ」
「ン……っ、ふ、ん、……っ、む」
 口いっぱいに太いおちんちんを咥えて、僕は鼻だけで必死に息を吸う。むっと、独特の匂いがする。
 おにいちゃんは、狼の耳をつけた僕の頭を撫でると、後頭部をぐっと押した。
「ぐぅ、ン──ッ!」
 喉の奥におちんちんが当たる。苦しい、苦しい!
 毛むくじゃらの茶色い手袋には、フェルトでできた狼の爪がついていたけど、それでおにいちゃんのお腹を引っ掻いたって全然効かない。
「くすぐったいよ、狼さん」
 僕のことをそんな風に呼んで、尻尾のついたズボンをずるりと剥く。下着の間から僕のお尻の穴に何か入ってきて、僕は腰を捩った。
「ンぅ! ふ、う……ッ」
「我慢、我慢。男の子だろ? これからお前のここにも美味しいの食べさせてやるからな」
「ふぅう、ンッ……、ン、……ふ、」
 ぐち、ぐち、ぬち……と、お尻の穴の中に少しずつ、熱いものが入ってくる。おにいちゃんの……指? 痛くて、僕はお腹にきゅっと力を入れてしまう。
「力むなよ。怪我するぞ」
「ンッ、ン……、」
 ぐずぐずと中をほじくられて、もう1本指が入ってきた。2本の指で広げられてヒリヒリする。指はどんどん奥に入ってきて、塞がってる肉の壁を剥がしていくみたいだ。僕は怖くて、必死でおにいちゃんにしがみついた。
 と、おにいちゃんの手が僕のおでこにかかった前髪を掻き上げ、僕が頬張っていたものを引き抜く。
「よしよし、おしゃぶり頑張ったな。偉いぞ」
 僕は涎を垂らしながら、少し微笑む。おにいちゃんに褒められるのが嬉しかった。
「今日はハロウィンだから、とっておきのお菓子をあげないとな」
 言いながら僕を抱きかかえ、おにいちゃんの上に僕を跨がらせる。僕はおにいちゃんの顔が見えることに安心して、ぎゅっと胸にしがみついた。
「おにいちゃん……、お菓子ちょうだい」
「よしよし、今やるから……なッ!」
「ひッ!?」
 指で広げられてたところに、硬くて熱いものが当たる。ぶちゅ、と先っぽが中に入ってくる。
 おにいちゃんの手が僕の腰を掴むと、ぐん、と落とした。お腹の中に、一気に何かが押し込まれる。
「ひ、ぎぃ……ッ!? あ……に、ちゃ……っ」
「わかるか? 今お前のお尻の中、俺のおちんちんが入ってるんだぞ」
「え……?う、そ……そんな、の、」
 無理だよ、と言おうとして、お腹を撫でられる。ぞくぞくと背筋に電気のようなものが走って、僕は自分のおちんちんから白いものが出るのを見た。
「あああ、あ……ッ」
「お、もうイっちゃった? まだ挿れただけなのにな」
 おにいちゃんが僕のお腹を撫でる度に、中に入っているものの大きさを感じる。すごく深いところまで入ってて、怖い。
「こわ、れちゃ……っ、お腹、痛いよぉ……、」
 僕はポロポロと涙をこぼした。
 おにいちゃんは僕の脇の下に手を入れると、高い高いをするように身体を持ち上げる。それからまた下に落とすと、僕の中におちんちんがまた深く挿さって、僕のおちんちんからはまたぴゅ、と白い液体が飛び出た。
「あっ、はぅ、うあッ!」
 同じ動きを何度も繰り返して、その度に僕は声を出す。そのうち、おにいちゃんの手の支えなしでも、僕は自分で腰を振っておちんちんを中で受け留めた。
「あっ、ひゅご……ぃ、きもひ……ッ、」
「はは、気持ち好いか? 自分で動いて偉いぞ」
「うぁ、……おに、ちゃの……っ、おっきぃ……、あッ! ン、は、あ、あン、あ……ッ」
 おちんちんを挿れたまま、おにいちゃんは僕を抱っこして立ち上がった。僕は落ちないように必死でおにいちゃんの腰に足を巻きつける。おにいちゃんは僕の腰に手を回してズコズコと突いた。
「あああ……っ! くるひ、ぃ……ッ、お腹、ぎゅってなるぅ……、」
 僕のお腹がおにいちゃんでいっぱいになる。出ていって欲しくなくて、僕はきゅっとお腹に力を入れる。おにいちゃんは小さく呻いて、それから少し笑った。
「可愛い狼さん……、中までいっぱい、白くて甘いの出してやるからな」
 おにいちゃんの腰が激しく動いて、僕は泣きながら腰を振った。2人の動きが合わさって、中が擦れる。気持ち好くて頭が変になりそうだった。
「はぁっ、あっ、あ……あッ」
「う、くぅっ……!」
 お腹の中に熱い塊を感じた。次々にその熱が溢れて、お腹がどんどん苦しくなる。
「何……っ、いや、やぁぁぁッ、何か、出て……っ、くるし、ああ、あッ!」
「すっげ……ビクビクして……!」
「ま、だ出て……ぅ……、」
 おにいちゃんは僕を抱き締めると、ベッドの上に仰向けになるように僕を下ろした。もちろん、おちんちんは僕の中に挿れたまま。
「う、あ……ッ、おに、ひゃ……かしく、なっちゃ……、あッ」
 もう終わりだと思ったのに、おにいちゃんはそのままおちんちんを激しく抜き挿しし始めた。ずぼ、ずぼ、じゅぷ、じゅぷ。僕はガクガク震える。
 僕の身体はおにいちゃんに比べたらうんと小さくて、おにいちゃんのおちんちんは僕には大き過ぎる。お尻の入口からお腹の奥まで一気に突き上げられると、口からおにいちゃんのおちんちんが出てきちゃうんじゃないかと思うくらい。
 おちんちんで串刺しにされるのが、こんなに気持ち好いなんて。僕は涙も涎も垂らして、全身鳥肌を立てながら、中を突かれる度に高い声で鳴いた。
「や……あンッ! も、れひゃ……漏れひゃぅッ」
「ああ、出していいぞ……っ、俺、もまた……!」
「あ、あンッ、やぁ、やッ! ン……はぁ、は、ひゃああぁッ……!」
 ビクビク、と中でおにいちゃんが震えて、また中に熱が迸る。激しく中を打ちつける感覚に、僕は震えながらおしっこを漏らしていた。恥ずかしい、のに、気持ち好い……頭が、真っ白になる。
「おに、ひゃ……あ、ぁ……」
「甘くて美味しい、可愛い狼さん……お菓子もらったのは俺の方なのに、悪戯もしちゃったね」
 おにいちゃんが低く笑うのが聞こえて、僕はつられて笑いながら眠ってしまった。

 起きた後、おにいちゃんはいつも以上に僕に優しくしてくれた。一緒にお風呂に入って、身体中、隅から隅まできれいにしてくれて、お尻の中まで指で洗ってくれた。お父さんもお母さんも、そこまでしてくれたことはない。
「おにいちゃん……大好き」
「俺も好きだよ、狼さん」
 ちゅ、と鼻先に唇が触れて、僕は慌てておにいちゃんの唇を追う。キスをするのは初めてだった。おにいちゃんは僕をぎゅっと抱き締めて、蕩けるようなキスをしてくれた。
 おにいちゃんのキスは、お菓子よりも甘くて美味しい。僕はうっとりとしながら、おにいちゃんの顔を見上げた。
「おにいちゃん……また、僕に悪戯してくれる?」
 おにいちゃんは目を丸くして、それから笑った。

2016/10/31

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