Long StoryShort StoryAnecdote

ファンタジスタ


 ロッカールームにはいつも通り、僕とコーチだけが残された。
 この人は少年サッカーチームのコーチ。表向きは子供達にも慕われ、親達からも信頼される理想的な。
「ユニフォームの生地、スベスベでエロいよな」
 上は青、下は白のユニフォームを着たままの僕の身体を布の上から触りながらコーチが言う。その手の動きがいやらしくて、僕はそれだけで泣きたくなる。
 コーチが布の上から揉んできて、僕は足をもじもじとさせた。
「やめてくださ……っ」
 キーパーのグローブも外さないうちから迫られて、コーチの厚い胸を必死に押し返す。けど、ビクともしない。
「月謝払えないお前が悪いんだろ?」
「あっ」
 何も言い返せない僕を後ろから抱き竦め、首筋に吸いついてくる。お尻には硬くなったアレが押し当てられていた。
「コーチ……っや、あ!」
 コーチは僕の頭をロッカーに押しつけると、もう一方の手で僕の腰をぐいと後ろに引いた。ズボンを下着ごと下ろされ、お尻の穴に太くて硬いのが押しつけられる。
「や、いやっ――!」
 これが初めてじゃない。けど、何度されても慣れることはなかった。押し入ってきたものがゆっくり引き抜かれ、そしてまたゆっくりと挿れられる。何度も、何度も。その動きはじょじょに速くなっていった。
 ロッカーがガタガタとうるさい。
「いやっ! あ、あ、あっ! やぁっ、はぁんっ!」
 高い変な声が喉から溢れる。自分じゃないみたいで恥ずかしい。
 僕のお尻とコーチの太腿がぶつかる音がして、やがて音がしなくなった。全部、僕の中に入っちゃったんだ。
 やがて僕の太腿にぬるりと生温い汁が伝うのを感じた。
「やめ、てやめ、……んっ、んっ、は、はぁ、あっ!」
 コーチの手が腰から上に肌を舐めるみたいになぞって、僕の乳首を摘む。荒い息を僕の耳元に吐きかけながら、首筋を吸われて背筋に震えが走った。同時に、責められてるところが狭くなる。
「感じてるな、エロガキめ。俺のチンポを奥までずっぽり咥え込んでヒクついてるぞ。サッカーよりこっちの方が得意じゃないか」
 ひどいことを言われて涙が溢れる。コーチの言う通り僕の身体はまるで悦んでいるみたいだ。
「ひっ、ひんっ! ひっ、ひあっ」
 打ちつける肌の痛みよりも奥を突き上げられる快感の方が強い。いやらしい音が大きくなって、内股を伝う体液は僕のソックスを濡らした。
「ひぁ、あっ、イく、イく! イッちゃ……ああーっ!」
 膝が震えて、僕は射精した。ロッカーにべたりとした白い液体がかかる。
「あ、はぁ……はっ、あ!? や、待って、もう抜い……ひぁあっ!?」
 コーチは僕と繋がったまま後ろに数歩下がってベンチの上にかけた。さっきよりも深いところに突き挿さる。僕はその瞬間にまた射精する。
「ひっぃん! ひいっ、ひあ"っ!!」
「本当にエロい身体してるな、お前。覚えとけ、これが背面座位だ」
 言って、コーチは僕の腰を揺さぶった。すごい速さで中を擦られて、奥に硬いのが当たるとあまりの快感に変な声が出る。
「ひぃんっ! ひあっ! いやんっ! も、やめっ……ひゃあぁンッ」
 まだイッてるのに。そのままガツガツと奥を突かれて頭が真っ白になる。
「い"や"アァッ! いやっ、やあっ!」
「ここが好きか! ここ、ここがっ!」
 激しい突き上げに合わせて、コーチのもどんどん硬くなるのが怖い。でも中はそれに吸いつくみたいに切なくて……。
「うっ、く、出る、イく、イッ――」
「あっ、ああっ――!!」
 僕の体内にじわじわと生臭いものが広がっていく。どうして――嫌なのに、恐怖に震えながらも快楽を拾ってしまう。
「いやいや言って、お前の身体は悦んでるぞ。ほら、こうして、突く度にイッて!」
「ああっ! あんっ! あっ! あひっ、ひっ、ひぃっ!!」
「ガキのクセになんて穴だ。うねうね絡みつきやがって!」
「ひっ、いぁ! やああっ! あっあ、あ"っ――!」
 ゴツン、ゴツン、と激しい動きに僕は仰け反り、達した。
 怖い、怖い、怖い。お腹の中がぐちゃぐちゃだ。
「ひぐっあ、あっ……!?」
 不意に、コーチは僕の身体を持ち上げた。今度は向かい合わせに座らされる。
 僕の腕を強引に首の後ろに回させると、コーチは僕に口づけた。ブチュブチュと顔ごと舐めるような激しいキス。息苦しくて堪らない。
「これが対面座位。お前のエロい顔を見ながら楽しめる」
 言われて僕は真っ赤になった。慌てて顔を伏せても顎を取られてしまう。
「んんッン"〜〜!」
「恋人同士みたいで好いだろ? お前の中も締まって悦んでる」
 言わないで――言葉に煽られるみたいに僕の中が反応する。
 と、繋がったままコーチが立ち上がった。
「ひっ!?」
 僕の両足は宙に浮いて、バランスの悪さから必死にコーチの首にしがみつく。まるで自分からこの体勢をねだっているみたいに。
「きゃあンッ! あっ、待っ……!」
「そらっ、駅弁だ!」
「ひあ、やぁっ! おく、やめ……っおろして、お……あはぁっ!」
 自分の体重で深く飲み込んで、それで気持ち好くなっちゃってる。舌を出して喘ぐとコーチの唇で塞がれて、ずり落ちないよう必死にしがみつく僕は本当に自分から欲しがってるみたいだ。
「孕ませてくれって強請るみたいにうねってんじゃねぇかよ!」
「ひが、ひがうっ、ひが、ああっ……!」
 コーチはいつも僕を褒めてくれて、もしかして才能あるのかもとか、コーチは僕のことが1番お気に入りの選手かも、なんて……なんて、僕は馬鹿だ。
「ガキのくせに、俺に取り入るつもりだったか? いやらしい女どもと変わらんな! 俺はただお前みたいなランドセル背負ったガキに悪さをしたかっただけさ。適当な肩書きをろくに調べもせず馬鹿な親どもだ!」
 僕を犯しながらコーチは……コーチを名乗っていた男は矢継ぎ早に言う。
「でもこうしてセックスを教えてやってるだろ、ええ? お前にとっちゃ悪い話じゃねぇだろう? 授業料タダでイけるんだからな!」
「あっ! いやっ、やあっ! やだ下ろして、下ろしてぇっ……!」
 男は僕をベンチの上に下ろすと、そのまま真上から僕の中を突き上げた。
「おらっ、トドメのちんぐり返しだ! エロいイキ顔も、俺のチンポばっくり咥えてよがってるドスケベマンコも丸見えだ! とっととイけ、イけぇッ!」
「ひぐっ! ひっ! あっ、あぐ! やめ、やめひぇっ!」
 恥ずかしくて怖くて堪らないのにどうして……僕の身体は。
 ビクビク、キュウッ……!
「あひっ! ひぬっ! ひんじゃうぅっ!」
「お前のケツマンコにシュートキメてやっからしっかりキープしろよ! うら、うら、オラァッ!」
「いやっ、なかはやら、い"や"ぁああッ〜〜!!」
 びゅぐびゅぐ、ビュブプッ――!!
 僕の身体の奥に汚いものが吐き出される。姿勢のせいで、お腹の中から口の方まで精液が流れてくるんじゃないか、そんな風に思った。
「零してるじゃねーかよ。ったく、だらしねぇキーパーだなぁ」
 ぬぼ、とアレを抜かれると、そこから背筋に向かって精液が伝う。中も外も汚されて、僕はぼんやりと男を見上げた。
「今日はハットトリックキメてやっから、覚悟しとけよ」
 ヌプリ。あてがわれる熱を感じて、僕は目を閉じた。

2019/03/21

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