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今度は君の番


 淡いピンクのベビードールの裾を、細い指先が摘まむ。ゆっくりずり上げていくと、すんなりとした太腿が露わになり、やがて幼いペニスが覗いた。陰毛もない股間から臍までを晒すと、手を止める。
 その肌は白くきめ細やかで、しみ1つない。13歳の未分化な肢体に、男はうっとりとした。
「よく似合っているよ」
 少年は唇を弱く噛んで、不安げに俯く。さらさらの黒髪が額に影を作った。
「この子が貴校の今年の特待生か。いやぁ、きれいな子だねぇ」
「恐れ入ります、校長」
 愛想のいい笑みを浮かべて、隣につき添う白髪の男が答える。
 校長、と呼ばれた男は50絡みの中年太りで、ベルトの上にでっぷりとした肉が乗っている。その隣には教頭、学年主任……以下、5名ほどの教師が顔を揃え、少年の肢体に好色な笑みを浮かべていた。
「どれ、もっとよく見せておくれ」
 少年は強いられた姿勢を崩さずにひたひたと男に歩み寄る。男は椅子に掛けたまま、少年の顔を覗き込んだ。
「そんなに怖がらなくてもいいよ。先生達、優しくしてあげるからね。なんたって君は特待生だ」
 男は肉厚な手を少年の柔らかな頬に這わせる。もう一方の手を下着の裾から中に潜り込ませると、痩せた腹から胸に向かってねっとりと撫でた。乳首を刺激すると少年は緊張し、息を詰める。
「大丈夫、大丈夫。怖くないよ」
 男はベッドの縁に腰かけるとズボンと下着を脱ぎ、少年を足の間に跪かせる。
「お口で先生のを硬くしてくれるかな? 君のお尻を奥までいっぱい突けるように」
 言うと、少年の髪を撫でる。少年は涙目になりながらも男の陰の深いところに顔を寄せた。
 まだ幼い手で陰茎を握り、舌を出して先端を舐める。しばらく続けると男の性器に力が漲った。少年は唇を窄め、亀頭を口内に含む。口の中で舌を巧みに使い、男の欲望を昂らせていく。
「ん、ンふッ……ン、む……、」
「お、おお……上手いな。口だけでイッてしまいそうだ」
 男の股間の間で前後する小さな頭を、まわりの男達は固唾を飲んで見守る。中には自分の股間に手をやって、自慰に耽る者もいた。この部屋ではモラルなど崩壊している。
 少年の口の中で男の肉棒は存在を誇示し、少年には受け止めきれなくなりつつあった。唇からは唾液と先走りの汁が溢れ、顎から細い首筋を伝っていく。喉の奥に当たりそうになったところで、男が少年の頭を制した。
 顔を上げた少年の濡れた瞳から涙が流れる。全身を朱に染め、微かに息を上げていた。幼いペニスは緩く起ち上がり、薄布を濡らして透けている。
「よし、もう十分だ。ここから先は先生の番だよ」
 男は少年をベッドに案内すると、その上に無造作に転がした。
「さぁ、先生を上手に誘惑できるかな?」
「え……? ゆ……わく、」
 少年は戸惑い、白髪の男──少年が通う学校の校長に、泣き濡れた目を投げる。男はベッドに足早に寄ると、少年の細い肩を掴んで言った。
「いいから足を開きなさい。股間を見せて……腰を振るんだ」
 耳元で囁かれ、躊躇いながらも命令をなぞっていく。少年は合わせていた膝を開くと、腰で体重を支えながら膝裏に手を差し入れる。ぱっかりと男の眼前で股を晒した。
「……コレ……抜いてくださ……ぃ、」
 少年の身体は、宴の前に雄を受け入れる準備を施されていた。ローションで中をほぐし、下着と同色のディルドを突き込まれていたのだ。
「これはすごいな……こんな太いものを受け入れてしまうなんて。いけない子だね」
「校長の方がずっとご立派です。この子も待ち望んでいますよ」
「ふふ、そうかそうか……今から可愛がってあげるからね」
「ぁ、や……、ぁ、いやぁ……ッ!」
 嵌めていたディルドに手をかけると、男はゆっくりと引いた。少年の中は締まり、深くディルドを咥え込んでいる。やや強引に引き抜くと、ぽっかりとピンクの内壁が口を開けていた。
「は、……ぁ、……ン」
「きれいだ……君にはやはりこの色が似合う」
 ベビードールは校長が少年に着せるために持ってきた贈答品だ。女性用下着ならではの胸の切り替えし、しかしその繊細な陰影に透けて見えるのは平坦な少年の胸という倒錯感が、あまりに煽情的だ。
 少年が腰を浮かせると、薄布の下から幼いペニスが顔を出した。更に裾を捲り上げていくと、細い腰骨や浮き出た肋骨が露わになる。
「さぁ、さっき教えてやっただろ? 先生にお伝えしなさい」
 急かされ、少年は泣きながら震える唇を開いた。
「校長せんせ、の……おちんちんで……、僕のなか、いっぱいに……してください……」
 蚊の鳴くような声だったが、それが合図となった。
 男はあっという間に衣服を脱ぎ捨て全裸になると、でっぷりとした腹で少年の身体を圧する。M字に開いた足の間に太い身体を捻じ込み少年を抱き上げると、自慢のペニスをずぶりと挿入した。
「あ、あッ──! お、き……ひ、いぁ、いや……ッ、おっきぃ……ッ!!」
「はは、はぁ! どうだ、わたしのペニスは」
 さっきの言葉は世辞ではなかった。勃起した男の一物はディルドよりもずっと逞しく、少年の内壁をさらに押し広げていく。
「は、ぁひ、……あぁッ……! ひ、ぁ……、」
 校長にはいつも、男の悦ぶようなことを言うように教えられていたが、中を激しく擦りあげる感覚に少年の頭は真っ白になって、言葉など浮かんでこない。男の突き上げに合わせて腰の揺れが大きくなり、身体の奥へ奥へと肉棒を食んでいく。
「は、あっ、ひぃ……ッ! め……だめッ、そこ、……あ、そこ、だ、めぇッ」
「ここか? ここが好きか……いっぱい捏ねてやろうな。それ、それッ」
「いやっ、いやぁ──ッ!」
 少年はシーツにしがみつき、男の抽挿に腰が持っていかれそうになるのを堪えた。ぶわっと汗が吹き出し、前髪は額に張りつく。眉間に寄った皺、涙に濡れた睫毛、高い悲鳴をあげながらも快感を訴える唇に、ますます紅潮していく肌。上擦った高い声は男の耳も愉しませる。
「あ、はぁン、は、あ、あン! ンッ、あ、あぁ……ッ!」
 艶めいた嬌声はやまず、より激しくなっていく抽挿に少年は従順に腰を振った。
「くっ……すご、い締めつけだ……! だ、出すぞ……ッい、イく、イくッ!」
 男は少年の耳に気味の悪い呻きを注ぎ込むと、下半身を激しく震わせた。腹の中に熱が溢れる感覚に、少年の身体はビクビクと震えた。
 男がペニスを抜き取ると、広げられた足の間で小さなアナルから白濁が溢れ出した。その爪先はピンと伸び、快感の余韻で痙攣していた。
「は、ぅ……な、か……熱い……、」
 男の贅肉に圧迫されていた少年の性器から、遅れて精液が流れ出た。薄ピンクの下着ごと白濁に汚され、淫蕩に酔いしれる少年の姿は、その場にいる男達を狂わせていく。
「いやはや、去年の子も好かったが、また今年は一段と……」
「貴校の特待生にも期待していますよ」
「ふふ、こちらも選りすぐりだ。なぁ、」
 少年を犯した男は、教師達の末席で震えている短髪の少年に呼びかける。
 少年は女子生徒用のスクール水着にパーカーを羽織った姿で、椅子に縛りつけられて泣いていた。これから自分を見舞う恐ろしい狂宴を、知ってしまったがために。
「さぁ、今度は君の番だよ」

2016/09/28

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