*華桜館・会議室*



鳳「やあ!…なんだ、相変わらず暗いね」


「みんな、お疲れ様☆」



あたしと樹が会議室に行くと、そこには既に他のメンバーは揃っていた



楪「鳳!名前!待ってマーシタ!」


ぎゅっ…!!


そう言ってりおくんはあたしに抱き着いてくる


暁「ああっ!楪くん!何してるんだ!」


漣「こら楪、名前から離れなさい!」



「…!もう、りおくん!びっくりするよ!(笑)」


楪「いやデース!ボクは心優しい名前が大好きデース!ハグシマース!」


すると、ぐいっとりおくんが引っ張られ、あたしから離れた



樹「…楪。いくら楪でも、これ以上俺の愛しい姫に抱きつかないでもらえる?」


「わわっ!////」



そしてあたしは樹に抱き寄せられる



楪「…そうでーシタ。名前は鳳がこの世で最も愛している人。そして名前も鳳を愛している」


樹「そう。そんな俺の愛しい人を、俺は片時も離したくない。わかる?楪」


…そ、そんなにはっきり言われると恥ずかしい////



楪「そうでーすネ。鳳、名前、ごめんなさーいデース」


樹「はは、わかってくれればいいんだよ。楪」


そこで、コホンと漣が咳払いをする。



漣「鳳も、そろそろ名前を解放してやったらどうだ?まるで茹でたこみたいなっているぞ」


「ゆ…茹でたこって」


樹「俺のお姫様は、恥ずかしがりやで困っちゃうな(笑)」


暁「鳳くんが恥じらいを知らないだけだろう。こんなみんなの前で」


樹「俺はいつでも名前をこの腕の中に抱いていたいだけさ」



トントン



柊「お喋りはそれくらいに。鳳、名前、そろそろ席についてください」


「は、はーい////」



今度こそあたし達は席についた









柊「で、君は正気ですか?」


そう言って翼は、樹が選任したteam鳳のメンバーの名前が書かれている用紙を見ている



樹「そ、これが俺のteam鳳のメンツさ。面白そうだろ?」


柊「面白そう?そんな理由で、貴重なスター枠を埋められては困ります」


楪「ボクは鳳が選んだディシプル達なら、とっても興味がありマース☆」


暁「楪くん!」


柊「名前、あなたはどうですか?本当にこのメンバーでいいと、思っているのですか?」


「あたしは、樹がそう決めたのならそれでいいと思うけど…」


樹「さすがは、俺の愛しい姫君だね」


柊「でも…。なんですか?」



そう…でも、本当は……



「…ううん、なんでもない」


柊「……。」


樹「……。」


その一瞬、空気が変わるのを感じた




柊「では、これで決まりですね」


暁「柊くん!本当にこんな安易な選考でいいのかい!」


柊「彼が、自分のteamの教え子てして面倒を見ると言っている以上、同じ華桜会メンバーとして、反対する理由はありません」


暁「…柊くん」


柊「暁…それに鳳には、名前もついています。しばらく様子をみましょう」


「大丈夫だよ、鏡くん!あたしがちゃんと樹をサポートするからね!」


暁「名前…」


樹「あーあ、暁でも名前には優しくなっちゃうんだ。その優しさのほんの少しでも、俺に向けてくれればいいのにさ」


暁「断る!第一名前は、君なんかには勿体ないっ…」

柊「暁、」



鏡くんの言葉に翼が声を被せる



鏡「…すまない、柊くん」



柊「…では、名前。今後とも鳳のこと、よろしくお願いします」


「うん、任せて!」


樹「やれやれ、これじゃあ柊は俺の兄貴みたいだな」



柊「…っ!…今日はこれで解散にします。明日からの稽古、しっかり各々やるように」



こうして、この日は解散となった