未定
☆
ここはアメリカ、
ブロードウェイ
ミュージカルの聖地。
今日が大千秋楽。
あたしはたくさんの観客の喝采の中、幕がゆっくり降りるのをじっと待つ
遥人「終わったな…」
舞台の上、あたしの隣に並んで立つ遥人が呟いた
「そうだね、あっという間だった」
遥人は今回が2回目のブロードウェイ。
日本人ってこともあって、あたしは遥人とすぐこのミュージカルの共演者として仲良くなった
日本にはあたしと同い年の弟がいるらしい。
あたしは、中学生の時からパパがミュージカル監督をやっている関係でアメリカにきた
今ではブロードウェイで、小さな役ではあるけど、舞台の上に立っている
「遥、舞台もひと段落したし、1度日本へ帰るの?」
遥人「いや、もうしばらくこっちにいるよ。次の舞台までら帰る機会はあるかもしれないけど」
「そうなの?すぐにでも日本に帰るのかと思ってた。なーんだ」
遥人「なんだ、#name2#は、俺が日本に帰った方がよかったのかな?笑」
「そうじゃなくて、あたしも久しぶりに日本に帰りたいなーって。遥が帰るならついて行こうかと思ってたの!だってまだあたしは次の仕事も決まってないし…」
遥人「………。」
そう告げると、遥は一瞬考えるような素振りをした
「…遥??」
すると、遥は一息ついてあたしに言った
遥「ねえ、#name2#。俺、これから日本からやって来るお客さんに会うんだ。一緒に会ってみないか?」
「…お客さん?」
そう、遥のこの一言。
この一言から、あたしの人生が変わった。