未定












ここはアメリカ、

ブロードウェイ

ミュージカルの聖地。




今日が大千秋楽。

あたしはたくさんの観客の喝采の中、幕がゆっくり降りるのをじっと待つ



遥人「終わったな…」


舞台の上、あたしの隣に並んで立つ遥人が呟いた


「そうだね、あっという間だった」




遥人は今回が2回目のブロードウェイ。


日本人ってこともあって、あたしは遥人とすぐこのミュージカルの共演者として仲良くなった


日本にはあたしと同い年の弟がいるらしい。


あたしは、中学生の時からパパがミュージカル監督をやっている関係でアメリカにきた


今ではブロードウェイで、小さな役ではあるけど、舞台の上に立っている



「遥、舞台もひと段落したし、1度日本へ帰るの?」


遥人「いや、もうしばらくこっちにいるよ。次の舞台までら帰る機会はあるかもしれないけど」



「そうなの?すぐにでも日本に帰るのかと思ってた。なーんだ」


遥人「なんだ、#name2#は、俺が日本に帰った方がよかったのかな?笑」


「そうじゃなくて、あたしも久しぶりに日本に帰りたいなーって。遥が帰るならついて行こうかと思ってたの!だってまだあたしは次の仕事も決まってないし…」



遥人「………。」



そう告げると、遥は一瞬考えるような素振りをした



「…遥??」


すると、遥は一息ついてあたしに言った



遥「ねえ、#name2#。俺、これから日本からやって来るお客さんに会うんだ。一緒に会ってみないか?」


「…お客さん?」



そう、遥のこの一言。



この一言から、あたしの人生が変わった。