*成田空港*




遥のWあるお客さんWに会ってから1ヶ月後。




「うわー、本当に帰ってきちゃった。日本だー!!」



あたしは日本に帰ってきた。


綾薙学園の高等部に通うために。


普通…かどうかはわからないけど、日本で高校生活を送るために



柊「#name2#、こっちです」


到着ロビーに着くと、メガネで高身長な男の人があたしを呼ぶ



「…もしかして、翼?」


柊「ええ。#name2#、お久しぶりです。」


「うん!久しぶりだねー!遥から話はずっと聞いてたけど、もう前にあったのって小学生のときだもんね!」


柊「ええ、先ほど月皇先輩からお電話を頂きました。あなたをよろしくと。おじい様もあなたの到着を心待ちにしていましたよ」


そう、向こうのブロードウェイで遥と一緒に会ったWお客さんWは、翼のおじい様。


つまり、綾薙学園の理事長だ。


パパの仕事柄、私がまだ小学生だった頃、何度か柊家のパーティーなんかに出席したこともあり、おじい様は私も顔を知っていた。


そこで、おじい様からの提案で、ちょうどあたしが高校生になる年齢だったので、この際1度日本に戻って、綾薙学園の高等部に入らないかという話をもらった。


遥も卒業した高校、翼も今年の三年生で華桜会を務めるという。


何より、日本で高校生活を送る楽しさ、ミュージカルが好きな人たちと一緒に1から勉強できる環境



「あたし、綾薙学園に入ります!」



それで日本へ帰ってきたのだ