☆
*綾薙学園*
「あ、きたきた!みんなー!」
校門前で翼と少し待っていると、向こうから鏡ちゃん、楪、さっくんが三人揃って登校してきた
暁「柊くん、#name2#、おはよう」
楪「#name2#!おはようございマース!!」
そう言って楪は抱きついてきた
ぎゅーーっ!!
「あはは!おはよう、鏡ちゃん、楪」
漣「二人共、おはよう。こら楪、そうやってすぐ人に抱き着くんじゃない。ましてや女性に…」
暁「#name2#、君も少しは抵抗したらどうだい?」
「うーん、向こうではこれくらいのスキンシップよくあるよ?」
あたしは抱きしめられたまま、楪の背中をポンポンとする
楪「そうデース!日本には触れ合いというものが足りまセーン!」
そう言ってあたしたちがわちゃわちゃと話していると、翼が口を挟んだ
柊「では、揃ったところでそろそろ行きましょう」
漣「ああ、そうだな」
あ、見事にスルーされた(笑)
楪「行っきましょー!!」
こうしてあたしは、綾薙学園の校門をくぐった
☆
校門をくぐると、掲示板の前には大勢の新入生が集まっていた
漣「クラス割りか、懐かしものだな」
暁「そうだね」
楪「#name2#は見に行かなくていいのデースか??」
そうだ、この中にいたせいか、あたし新入生ってことすっかり忘れてた(笑)
「あたし見てくる!」
柊「ああ、#name2#。君のクラスなら私が把握して…」
「ああ!言わないで翼!こういうのは、自分の目で見るのが楽しいの!」
そう言ってあたしは掲示板の前に向かった
☆
「…んーと、あたしは」
目線を必死にスライドさせ動かした先にあった自分の名前
「「あ、あった!A組!」」
…………え??
隣の人と声が被った。
星谷「あ、声が被った(笑)君もAなんだ!俺もAだよ!よろしく!」
そう言って隣の男の子は握手なのか、手を差し出してきた
「あ、うん。よろしくね!」
あたしは差し出された手に自然と自分の手を差し出した
星谷「俺、星谷悠太!」
「あたしは、#name1##name2#だよ。よろしくね」
星谷「へー!#name1#さん…ってのも肩苦しいから、#name2#ちゃんって呼んでもいいかな?!」
「…え??」
「あ、初対面で名前にちゃん付けは馴れ馴れしいかな(笑)」
そういって星谷くんはてへへと笑う
笑顔までもがとっても明るい子だな☆
「ううん、いいよ!星谷くん、よろしくね!」
星谷「あ!俺も悠太とか、悠太くんでいいよ!それでおあいこじゃん!」
「おあいこ(笑)うん、じゃああたしの事は#name2#でいいよ!あたしも、悠太って呼ぶね!」
星谷「おお!よろしくな、#name2#!」
そうしてあたしと悠太が自己紹介をしているところに、少し背の小さい男の子が小走りで近寄ってきた
那雪「星谷くーん!」
星谷「あ!那雪ー!」
悠太は手を振っている。その子は那雪くんというらしい。
那雪「星谷くん、クラスわかった?僕はAだったんだけど…」
星谷「お!俺もAだよ!みんなでA組!最高じゃん!」
那雪「え?みんな?」
星谷「#name2#もAなんだよなー!」
「はじめまして、那雪くん。あたし#name1##name2#、同じクラスよろしくね!」
そう言うと那雪くんは、あたしを見て目をぱちくりさせている
星谷「那雪!どーしたの?」
那雪「お、女の子??」
そう言って那雪くんの顔が少し赤くなる
那雪「ここって…男子校、だよね?」
星谷「ああ!そういえばそーだったような」
悠太、気づくの遅すぎ(笑)
「ちょっと訳あって、ここでミュージカルを学びたくて入れてもらったの」