*綾薙学園*




「あ、きたきた!みんなー!」


校門前で翼と少し待っていると、向こうから鏡ちゃん、楪、さっくんが三人揃って登校してきた



暁「柊くん、#name2#、おはよう」

楪「#name2#!おはようございマース!!」


そう言って楪は抱きついてきた


ぎゅーーっ!!


「あはは!おはよう、鏡ちゃん、楪」


漣「二人共、おはよう。こら楪、そうやってすぐ人に抱き着くんじゃない。ましてや女性に…」


暁「#name2#、君も少しは抵抗したらどうだい?」


「うーん、向こうではこれくらいのスキンシップよくあるよ?」


あたしは抱きしめられたまま、楪の背中をポンポンとする


楪「そうデース!日本には触れ合いというものが足りまセーン!」


そう言ってあたしたちがわちゃわちゃと話していると、翼が口を挟んだ


柊「では、揃ったところでそろそろ行きましょう」


漣「ああ、そうだな」


あ、見事にスルーされた(笑)


楪「行っきましょー!!」




こうしてあたしは、綾薙学園の校門をくぐった








校門をくぐると、掲示板の前には大勢の新入生が集まっていた



漣「クラス割りか、懐かしものだな」


暁「そうだね」


楪「#name2#は見に行かなくていいのデースか??」



そうだ、この中にいたせいか、あたし新入生ってことすっかり忘れてた(笑)



「あたし見てくる!」


柊「ああ、#name2#。君のクラスなら私が把握して…」


「ああ!言わないで翼!こういうのは、自分の目で見るのが楽しいの!」



そう言ってあたしは掲示板の前に向かった










「…んーと、あたしは」



目線を必死にスライドさせ動かした先にあった自分の名前



「「あ、あった!A組!」」




…………え??


隣の人と声が被った。



星谷「あ、声が被った(笑)君もAなんだ!俺もAだよ!よろしく!」


そう言って隣の男の子は握手なのか、手を差し出してきた


「あ、うん。よろしくね!」


あたしは差し出された手に自然と自分の手を差し出した



星谷「俺、星谷悠太!」


「あたしは、#name1##name2#だよ。よろしくね」


星谷「へー!#name1#さん…ってのも肩苦しいから、#name2#ちゃんって呼んでもいいかな?!」


「…え??」


「あ、初対面で名前にちゃん付けは馴れ馴れしいかな(笑)」



そういって星谷くんはてへへと笑う


笑顔までもがとっても明るい子だな☆


「ううん、いいよ!星谷くん、よろしくね!」


星谷「あ!俺も悠太とか、悠太くんでいいよ!それでおあいこじゃん!」


「おあいこ(笑)うん、じゃああたしの事は#name2#でいいよ!あたしも、悠太って呼ぶね!」


星谷「おお!よろしくな、#name2#!」



そうしてあたしと悠太が自己紹介をしているところに、少し背の小さい男の子が小走りで近寄ってきた


那雪「星谷くーん!」



星谷「あ!那雪ー!」



悠太は手を振っている。その子は那雪くんというらしい。



那雪「星谷くん、クラスわかった?僕はAだったんだけど…」


星谷「お!俺もAだよ!みんなでA組!最高じゃん!」



那雪「え?みんな?」


星谷「#name2#もAなんだよなー!」


「はじめまして、那雪くん。あたし#name1##name2#、同じクラスよろしくね!」



そう言うと那雪くんは、あたしを見て目をぱちくりさせている


星谷「那雪!どーしたの?」


那雪「お、女の子??」


そう言って那雪くんの顔が少し赤くなる



那雪「ここって…男子校、だよね?」


星谷「ああ!そういえばそーだったような」


悠太、気づくの遅すぎ(笑)



「ちょっと訳あって、ここでミュージカルを学びたくて入れてもらったの」