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ふと、夜の街は恋人で溢れかえっている事に気付く
全然気にも留めていなかったが、昨日仕事帰りで遅くなった夜
其れに紛れた車の窓から、俺はこの事に気付いた
『ねぇ、鷹士って何で彼女つくらないの?』
友人に訊かれたあの言葉…
別に良いだろ?俺はアイツしか見えないんだから
妹だけしか、実の妹だけしか…
本当は俺だって自分が可笑しい事くらい分かっている
知らないフリをしているだけで。
聞きたくないんだ、そう言う事…耳が痛くなる
俺はアイツしか見えない、見たくない
付き合いで行かされるコンパ、この歳になると親も見合いだのなんだの煩くて…
そのせいでよってくる女人達、いくら綺麗でもいくら美人でも
俺にはアイツだけしか見えないんだ
***だけしか…
翌朝、
俺も今週の日曜は休みで、マンションの点検も済んだから
久し振りに家でのんびりと息抜きする事にした。
…
……
………?
おかしいな…アイツが起きて来ない
アイツなしで俺の一日は成り立たないというのに
どうしたのかと、***の部屋のドアを叩いた
『***?』
中からは返事が無い…
『***??』
再度もう少し大きな声で呼んでみる…
またしても返事が無い。
咄嗟に掴んだドアノブを捻ると鍵は掛かっていなくて
俺は入るぞ、と一言だけ言って開けた
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