3



「んぅ…」

小さな呻き声が***のベットから聞こえてくる

「…お兄、ちゃん……?」

『***?具合でも悪いのか??って!!凄い熱じゃないか』

汗ばんだ額に手を当てると、じりじりと手の平を熱する体温が感じられる

「ぉ、兄ちゃんの手…冷たい…気持ちい、ぃ」

気持ち良さそうに目を細める***の顔を見て、益々心配になる

『だ、大丈夫かっ!?!?直ぐに病院にっ!!其れより若月先生呼ぼうか;;』

慌ててその場でオロオロし、急いで部屋を出て行こうとする
そんな俺を***は穏やかに引き止めた

「お兄ちゃん…待って…、大丈夫だから、ホントに」

『そんなこと言ってもっ;;』

「お願い…お兄ちゃんに居て欲しいの」

弱ったように言う***に観念して、俺はベットの近くに腰を下ろした

『待ってろ…今冷たいもの持って来てやるから』

再度そう告げて立ち上がると、水周りに向かう
本当は心配で心配で堪らない
早足でぬらしたタオルと小さな桶、水と薬を用意する

「ぅ、兄…ちゃん」

顔が真っ赤になっている***は何故か俺を引き立てて…
どうしようもない感情は俺を惑わせる

理性、男が持つ独自の欲、欲情。
今そんな事を考えている場合じゃないのに…

虚ろな目をして俺の名前を何度も呼ぶ***が愛おしい
少しその艶めかしい顔にたじろぎながら
俺はせかせかと看病に余念を費やす


暫くすると***は安定した寝息を立てて眠った
少し俺はホッとしてタオルを絞る手を緩める

大分良くなったみたいだ…
コイツが苦しむ顔は見たくない、

なのに…

何だったのだろう、***が俺を呼ぶ度に湧き上がる想いは
俺が、お前を想っているから?

違う…

俺自身が、俺自身の躰がお前を求めていたから…

信じたくない、けど
此れは欲情…理性だとは否定できない俺がいる


***が欲しいんだ、きっと。
俺のモノに出来ないと分かっているくせに…
何時から俺は我侭になった?
お前の事になると融通の利かない感情で支配される


俺自身では制御しきれない。。。

- 8 -


[*前] | [次#]
ページ:



生意気な餓鬼。 index