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「んぅ…」
小さな呻き声が***のベットから聞こえてくる
「…お兄、ちゃん……?」
『***?具合でも悪いのか??って!!凄い熱じゃないか』
汗ばんだ額に手を当てると、じりじりと手の平を熱する体温が感じられる
「ぉ、兄ちゃんの手…冷たい…気持ちい、ぃ」
気持ち良さそうに目を細める***の顔を見て、益々心配になる
『だ、大丈夫かっ!?!?直ぐに病院にっ!!其れより若月先生呼ぼうか;;』
慌ててその場でオロオロし、急いで部屋を出て行こうとする
そんな俺を***は穏やかに引き止めた
「お兄ちゃん…待って…、大丈夫だから、ホントに」
『そんなこと言ってもっ;;』
「お願い…お兄ちゃんに居て欲しいの」
弱ったように言う***に観念して、俺はベットの近くに腰を下ろした
『待ってろ…今冷たいもの持って来てやるから』
再度そう告げて立ち上がると、水周りに向かう
本当は心配で心配で堪らない
早足でぬらしたタオルと小さな桶、水と薬を用意する
「ぅ、兄…ちゃん」
顔が真っ赤になっている***は何故か俺を引き立てて…
どうしようもない感情は俺を惑わせる
理性、男が持つ独自の欲、欲情。
今そんな事を考えている場合じゃないのに…
虚ろな目をして俺の名前を何度も呼ぶ***が愛おしい
少しその艶めかしい顔にたじろぎながら
俺はせかせかと看病に余念を費やす
暫くすると***は安定した寝息を立てて眠った
少し俺はホッとしてタオルを絞る手を緩める
大分良くなったみたいだ…
コイツが苦しむ顔は見たくない、
なのに…
何だったのだろう、***が俺を呼ぶ度に湧き上がる想いは
俺が、お前を想っているから?
違う…
俺自身が、俺自身の躰がお前を求めていたから…
信じたくない、けど
此れは欲情…理性だとは否定できない俺がいる
***が欲しいんだ、きっと。
俺のモノに出来ないと分かっているくせに…
何時から俺は我侭になった?
お前の事になると融通の利かない感情で支配される
俺自身では制御しきれない。。。
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