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『おい、***…起きろ。』

突然私の頭の上から声がかかった。

「ふ…ん、まだ眠い。もー少し寝かせ〜て下さ〜い」


私は業務机に上半身を預け、寝そべっていた。
日頃の疲れで起きる気力も無く、口からはだらしなく涎が垂れている。

『…おーきーろ。』

その人は口では厳しく、それでもって何処か優しく…
私の頬を抓った。

「痛い痛いっ;;だ、誰だっ私の頬を抓る輩はっ!!」

私は一人虚しく寝言を言う。
その人は背後からクスリと笑って、俺の事か…?と囁く。
耳元で聞こえる美声でススス…と背筋に電撃が走った。

「うわぁっ///一ノ瀬さん;;スイマセン、失礼な事を…」

振り返りざまに私の顔は真っ赤になる。


其れを見た一ノ瀬さんはまたクスクスと笑う。

『もう片方の頬が、机に付いた痕で赤くなっているぞ…?』

そう言う一ノ瀬さんは私の顎を持ち、引き上げて眺める。

「うぅ…一ノ瀬さん、顔が近いです…ι」

困っている私をお構い無しに、更に距離が縮まった。

『口の裾…涎。』

さっきまで寝ていた時流れた一本の線が、口の裾に残っている。
其れを一ノ瀬さんは舌で拭った。

『ふ…小汚い娘だな…』

ペロリと一通り舐め終わると、また不敵に笑う…
あぁ…この笑みを見た女の子は軽く数百人は悩殺ね、と私は密かに思った。

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