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『……お人好し』
俺は拳を振り落とした。
そいつは俺に胸倉を捕まれながら、
気の抜けたような情けない声を出す。
『次、コイツやったら殺すから…』
男は後の二人を抱え、走り去って行った。
俺はその光景を無心で見ていた。
空っぽになってしまった俺の内側。
あんな奴等に何を腹立たせていたのだろう…
***…
その鍵を握る女は、依然と蹲ったまま。
俺は静かに近くに歩み寄って行った。
足音が近付くと、***はほんの少し頭を上げる。
『本当に…嫌いだったら良かったのに…』
「か、はら…く…ん…?」
俺は抱きついていた…
そう、無意識に。
肌蹴た肌は冷たくてか弱い。
俺に投げかけたあの強気な言葉が嘘みたいだった。
其処でようやく分かったような気がした。
俺はどうすれば良いのか…
本能ニ身ヲ任セロ…
腕を背中まで回して、俺は出来るだけ優しく抱いた。
まるで壊れたモノを抱えるように…
***はようやく顔を上げる。
『ごめん…好きだ…』
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