「エピローグ」

ぐらり、視界がぶれた。
流れ出た血が既に意識を保つのも難しい程の量に達しているのだろう。目の前にいる筈の男の姿がひどく曖昧に写った。まだ垂れる血が今度は体温すら持っていく。段々と腹を貫いた鉄骨が冷たく無くなってきた。
もう、助からない。
痛いなぁ、いっそ刺さったその瞬間に死んでしまえたら楽だっただろうに。
お優しいジョジョは最後まで私を殺す気は無かったらしく、こうして死にかけた今も尚どうにか救うつもりらしい。でも私は助けられるつもりなんてさらさら無い。なんとか引き抜けるだろう長さに叩き折られた鉄骨はスタンドで握り込んでいる。もう手の感覚は無いから分からないけど、抜かれないからそうなんだろう。離せだとか病院だとかそんな単語も聞こえていたけれどとっくに意識から追い出してしまったから、彼らが何を言っているのかわからない。

馬鹿、私を助けようとするな。私に慈悲をかけようとするな。
私を、これ以上惨めにしてくれるな。
なんのために私と戦ったのか忘れたかよ。
なんで私があんたと決別したのか忘れたのかよ。

...あぁ、クソ。これで終わりか。ここで終わってしまうのか。
ようやく、ケリがついたのか...。
まぁこうなるような予感がしていたのは秘密だ。 
結局私は、最後までこの人に勝てなかった。
「なに、して。はやく、いた、いから、ころ、し」
途中迫り上がってきた血で言葉が詰まる。息が苦しい。視界の端からじわじわと広がっていた闇がもうその殆どを覆ってしまった。
あいつは私の最後を前にどんな顔をしてるかな、ほんのちょっぴり気になったけれど確かめる術がない。 「             」
空気も漏れない口からごぽりと血の音がして
あぁ、も、う意識、がたも、てな



から始まる荒木荘生活。


スタンド:ミッシング・シュートスター
近距離パワー型:触れた相手の認識を捻じ曲げる能力を持つ
 破壊力:Aスピード:B 射程距離:C持続力:B 精密操作性:B 成長性:C
もし誰かが彼女のスタンドの占ったのであれば星の逆位置を示しただろう。
それは絶望を示すカード。彼女の心のうちを映す物。
周囲に絶望し自分という存在を人々に刻み付ける為に生きた、そう在りたかった彼女のスタンドは相手の認識を捻じ曲げるものとして発現した。

という無駄な設定。不確定な要素として血縁と言うざっくりした設定をくっつけているのでスタンドの性能も名前も某方に寄せてます。能力は全然別物ですけども。お察しの方も居るかもしれません、そうあの人です。
彼女がジョジョに負けたところから始まり荒木荘で星一族を避けながらどうにかこうにか生きていくわちゃわちゃした様な話が書きたい。だが問題は管理人が七部未読な事。

管理人が7部を読む時間が取れたら書くかもしれない話。